The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

“Prometheus”と時間旅行 終

2012-09-02 06:15:43 | Weblog
 
 ヒトは眠る、その眠りの中で夢を見る、アンデスの人々は、夢の中で、もうひとつの人生を旅しようとしたのではないか、そのための道具や設備が、
 1、壮麗な神殿や奇怪な彫刻
 2、神のキノコや精神的薬物の研究
 3、夢を見るための修行方法の開発
 4、最後に、自らの意志で仮死状態に入っていく

 薬物の飲用は古代文明と切っても切りはなせない、インカのコカ・マヤのタバコ・インドのハシシュ、古代ギリシャにもその痕跡がある、そして、アステカ人はココアを炒って飲みものにし、宗教儀式に利用していた。

 『華南文化誌』の白鳥先生によると華南の原住民はアヘンを常用しており、険しい山道でへばってしまったオトコが「一服していいか」、一服すると元気100倍、歩くどころか山道を駆け上がった、だから、彼らは、これを上手に利用してきたのだ、現代の都会人は、それを精製し純度を高めた、そのため、効果は増えたが、その弊害も倍増して、廃人になる人が続出している。

 古代の人々は薬物を利用して眠りに入り、眠りのなかで夢を見て、宇宙を旅する、彼らの夢は外的宇宙に関与し、星の生成と消滅に関わっていたのではないか、なんと驚くべき発想ではないか、スケールが大きい。

 8月24日から上映される“Prometheus”も、真っ青ではあるまいか、「アバター」は「アッ、マケター」、主人公の眼下に数百光年の星雲が渦を巻いている。