ニッポンの首相は、戦後70年の反省スピーチをしなければならないらしい、だれが決めたのか、アメリカやカナダ・オーストラリアで居直っている連中はいいのか、どれだけの先住民を犠牲にしてきたのか、激しく反省を迫る中国は、現在、チベットやウィグルで、なにをしているのか。
だが、アジアやアフリカの人々が、じっと見ている、ようやくにして、事実が真実が明らかになろうとしている、パラオのジャングルの英霊たちが浮かばれる日が近いのかもしれない。
こういった事態の背景には、近代ヨーロッパの世界支配があるのだが、これは、やはり、北方民族の強引な物質主義の成果であり、人類本来の王道ではない、こういった観点が欠落しているように思う。
さて、水が高い所から低い所へ流れるように、文明もまた、周囲に伝播していく、メソポタミアに成立した人類初の祭政文明は、中央アジアから中国・日本へ、また、イランからインドへ、さらに、小アジアから地中海沿岸へ、だから、アフリカ大陸にも伝達したのではあるまいか。
イギリスのアフリカ支配は、ことさらにアフリカを未開・野蛮として、暗黒大陸のレッテルを貼り、自らの侵略を正当化してきた、ヌビアの砂漠を旅すると、朝、テントの外に、水やタマゴ・コーヒーが置かれているという、現地の人々のプレゼントで、何百年に及ぶ習慣、1日に2ドルか3ドルの収入の人たちが、そうするのだ、あの強欲なイギリス人の及びもつかない伝統、これこそが、文化・民族・宗教の上に立つ文明人の余徳であり矜持ではなかったか。
イスラームでは、利子を取ってはいけない、近代ヨーロッパ経済の側面は利子経済の展開であり、そこでは、強い者はより強く、富める者はより豊かに、1%の金持ちが数十%の富を占有する、だから、大らかな人々の営みには、ほど遠い、
ユウユウとして 鹿は鳴き
野の草を 食らう
本当の文明人とは、果たして、どちらなのであろうか。