なぜ祭政か、それは、近代社会のシステムを越える原理だからだ。
キリスト教の神から解放された近代世界は、人間中心の社会であり、人の人による人のための世界、そして、いつの間にか、多くの大衆と少数のエリートに分かれていた。
近代世界は、ヨーロッパの人々が建設したのだが、神への契約が人の契約になる、タテからヨコへの世俗化であり、これが近代資本主義の柱の「信用と契約の絶対性」になる、だから、
「モルガンがイエスといったら、地球を担保(たんぽ)に取ったより確実である」
しかし、資本と技術の所有者や金融システムの占有グループ、彼らが、政治・経済をリードし、この世界の実質的な支配者になった、アメリカにあっては、1パーセントの金持たちが99パーセントの人々をコントロールしている、ようだ。
日本では、消費税増税の前の駆け込み需要が話題になっているが、1千万円の外車を購入するクラスには関係がないだろう、また、東京電力を退職した90歳の男性は、退職金と年金の合計が、
「一億円をこえた」
若いおんなの子にフルーツ・パフェをおごり、
「もー、死なないことにしたもんね」
自民党の石破のムスメは東京電力の社員らしい、それで、原発に対する発言がトーン・ダウンするのか、この社会では、こうした較差や不平等が頻発しており、勝ち組は、やすやすと高収入をものにしている。