満州で立ち上げられたシステムは、たんなる政策ではなく、近代の超越を目指していたのかもしれない。
これは、この国の一流の頭脳の成果でありヨーロッパ・アメリカを超えるものであった。
そして、太平洋戦争で苦しんだアメリカは、なんとしてでも、ニッポンの解体を目論んでいた、それはタテ型社会の破壊であり、優秀な頭脳の平均化と勇猛な敢闘精神の陳腐化、それには、
「民主主義という美酒をふるまえばいい」
民主主義の横顔は伝統と文化の破壊であり、それまでのニッポンがくずれていく、台湾の老人が、
「せめて 質実剛健さえ残っていればよかったのに」
それでもニッポンは立ち直る、これは戦前の教育を受けたオトコたちがいたからだろう、クロサワの「七人のサムライ」の役者は、皆、あの戦争を体験していたから、なんとも言えないカンロクとカナシミをたたえていた、そう、大人なのだ、彼らが、あの経済成長を達成させたのだ、フランスを抜きイギリスを抜いて、世界2位になった。
GHQのクロマク、
「やがて 効いてくるさ」
新しい教育のニホン人、恥を知らず、愛国心を知らず、真善美への尊敬は無く、百万人でも「我行かん」の勇気が欠落・・・
数量ばかりの「人口論」こそ、その証明ではあるまいか。