The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

異教の行事を取り入れる

2009-06-30 19:48:43 | Weblog

 だから、キリスト教には異教の痕跡がある、
  1、カトリックの聖人の光輪はエジプトの太陽神の頭上の円盤
  2、聖母子像はイシスとホルスの授乳の姿
  3、冠・祭壇そして神を食べる聖体拝領
  4、ミトラの神は12月25日に生まれ、岩の墓に葬られ、3日後に復活
  5、キリスト教は、ユダヤ教と同じ土曜日を安息日としていたが、異教徒の尊ぶ太陽の日・Sundayとする

 また、新約聖書を編纂するにあたっては、80を越える福音書が検討されたが、採用されたのは、マルコ・マタイ・ルカ・ヨハネの各伝。

 なぜ、そうなったか、それは、325年のニケーアの公会議、コンスタンテイヌス帝は、イエス・キリストを神として認定し、その影響力を権力基盤の安定のために利用しようとしたからであろう。

キリスト教の利用

2009-06-29 05:15:36 | Weblog
 ローマ帝国の国教は太陽崇拝、不滅の太陽神を信仰していた、だが宗教紛争が蔓延し、帝国は分裂の危機に直面していた。
 
 また、キリスト教の信者が増えていた、そこで、太陽神の信者をキリスト教に改宗させ、この危機を乗り越えてはどうか、そのためには、キリスト教を公認する、そして、異教のシンボルや暦・儀式をキリスト教に取り入れる、こうして両者が納得できるようにする。

 そして、数世紀に渡って、この計画の邪魔になるグループは容赦なく抹殺していく、あのテンプル騎士団も処刑されることになる、この辺はローマ法王も結託しており、とても宗教人とは思えない悪知恵を発揮していた。

 なかなかの策略であるが、キリスト教は、その魂を抜き取られることになる。

テンプル騎士団

2009-06-27 10:53:14 | Weblog

 ソロモン王の神殿跡に建てられたヘロデ王の神殿に、ある文書が隠されているという伝説があり、それを、見つけようとするグループがいた。

 この文書を取り戻すために武装集団が組織され、9人の騎士からなる騎士団・テンプル騎士団が結成された。

 そして、確かなことは分からないのだが、彼らは廃墟から何かを見つけ、莫大な富と権力を手に入れることに成功したらしい。

 ローマ皇帝インノケンティウス2世は勅書を発布し、テンプル騎士団に多大の権限を与え、宗教的に政治的に、
 「王や聖職者の介入を受けない独立した自治組織である」

 テンプル騎士団は破竹の勢いで成長し、広大な土地を所有するようになり、王族に金を貸して利子を取り、近代の銀行業の基礎を築いていった。

聖杯と騎士伝説 4

2009-06-23 01:05:24 | Weblog

 数百年ぶりにダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を修復してみると、それまでぼやけていた画面が鮮明になり、イエスの左に女性としか思えぬ人物が描かれていた。

 ダ・ヴィンチが、わざわざこれを描き入れた理由は、彼が、ヴァチカンと敵対する組織のメンバーでイエスとイエスの家族について知っていたからだ、という。

 この女性はイエスの妻・マグダラのマリア、そして、ヴァチカンは、この事実を隠蔽しようとしてきた、それは、イエスが人間であっては、カトリックの土台が崩れる、カトリックの教義が成立しなくなる。

聖杯と騎士伝説 3

2009-06-21 06:17:20 | Weblog

 「天使と悪魔」の著者・ダン・ブラウンはマグダラのマリアをイエスの妻と推測しているのだが、「ダ・ヴィンチ・コード」のヒロインのソフィー・ヌヴォーは、
 「結婚したとは書かれていない」

 すると、イギリスの宗教史学者リー・ティービングは、
 「とんでもない」
 最初の行を指差し、
 「アラム語の学者なら、誰でも知っているが『連れ』とは、当時、『配偶者』を意味していた」

 「さもありなん」、だが、それを認められない立場もあった、これでは「神秘と権威」が損なわれる、こういう発言をするグループの口を封じなければならない、それが、ヴァチカンとシオン修道会の1000年の戦いだったというのだ。

 だが、「シオン修道会」がフィクションの産物、つまり、「でっちあげ」だと主張する意見が強くなっており、どうやら、こちらのほうが正しいようだ。 

聖杯と騎士伝説 2

2009-06-20 03:09:01 | Weblog

 死海文書とナグ・ハマデイ文書はキリスト教の最古の記録なのだが、現在の福音書と一致しない箇所がある、
 「そして、主の連れとはマグダラのマリアである」

 ダ・ヴィンチ・コードの著者・ダン・ブラウンは、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」でイエスの左の脇に描かれた人物がマリアで、二人の間には、大きなⅤが形成されているのだが、これは、聖杯を意味しているらしい。

 「キリストは、どの弟子よりも彼女を愛し、しばしば唇に接吻した」
 これは、今の福音書にはない、ほかの弟子たちは苛立ち、非難の意をあらわにする、
 「なぜ、わたしたちよりも彼女を愛するのか」

 キリストが彼女を愛するのは、それは妻であったから、まさに驚くべき意見である。

聖杯と騎士伝説

2009-06-19 03:06:40 | Weblog

 先日、テレビでダ・ヴィンチ・コードをやっていた、昨年、ブームになった時は見ていなかった。

 キリスト教の歴史は大体知っているので「ああ、そうか」という感想、この物語では、
 1、キリストには妻がいた  マグダラのマリア
 2、キリストには子供がいた
 3、キリストの子孫を守るグループがいた

 これが事実であるならば、キリストが神の子であり、数々の奇跡を起こし、死んでも「復活」したという教義が揺らぐ、そこでカトリックの総本山・ヴァチカンがさまざまの手を打ってきた、というもの。

 大変にセンセーショナルでショックな内容になっており、素朴なクリスチャンには信じられないコトだったのかもしれない。

昭和天皇とフリーメイソン

2009-06-12 05:41:19 | Weblog

 昭和天皇をフリーメイソンの会員にするという働きかけがあったらしい、知らないことが多いものだ。

 世界の常識では、日本の天皇はローマ教皇よりも格が上であるという、これも知らなかった。

 昭和天皇がフリーメイソンの会員になっていたら、日本の天皇のイメージは、随分、違ったものになっていただろう。

 権威や威厳が損なわれ、神秘的な背景も無くなったことだろう、もっともそれが目的だったのかもしれない。

 どんな人物がこの工作に加担していたのだろうか、アメリカ側は分かっているのだが日本のほうが分らない、まさか今の民主党の党首の祖父ではあるまいネ。

 フリーメイソンが威力を発揮したのはフランス革命やアメリカの独立戦争、イノチがけの闘争では精神的な支柱が必要、だからフリーメイソンの精神が歓迎されたのかもしれない。

 この秘密結社を見ていくとゲルマンの森で繰り広げられたネルトウス女神の信仰が彷彿とする、なにか関係があるのでは。

 いずれにしてもアングロサクソンの秘密好き謀略好きのひとつが、フリーメイソンなのではなかろうか。

「天使と悪魔」とIlluminati 4

2009-06-11 07:47:35 | Weblog
 1776年、バイエル王国のアダム・ヴァイスハウプトは倫理の完成可能説を唱え、同盟を結成し、これを「イルミナティ」とした。
 それは、原始共産主義と位階制の組織で、ちょっとしたキリスト教批判はあるが決定的なものではなく、また、ユダヤ教とは関係していない。

 その最盛期には、各国に支部があり、貴族・政治家等2000名が会員であった。

 1784年、バイエルン王国は、イミルナティとフリーメイソンの禁止を通告する。
 1785年、ローマ教皇ピウス6世は、「イミルナティはカトリックの教義になじまない」として秘密結社の活動を停止させる。

 1ドル紙幣に描かれている「ピラミッドの目」は「ホルスの目」と呼ばれていて、社会の上から下までを見通すという寓意が含まれているのだが、これは、アメリカがイルミナティに支配されている証明であると説く人々がいる。

 だが、これはフリーメイソンのシンボルでもあり、どちらが本当なのであろうか。

 フリーメイソンはアメリカの独立に深くかかわっており、初期の移民の多くが宗教戦争の被害者であり、アメリカに渡った人々の中にフリーメイソンのメンバーがおり、フリーメイソンがコロニーを指導する役割を担った。

 あのワシントンやベンジャミン・フランクリンも会員であり、「アメリカ建国の父」の56人のうち53人が会員、さらに歴代大統領の14人がメンバーであるという。

 イルミナティとフリーメイソンは別の組織であるが、密接な関係があるようだ。

「天使と悪魔」とIlluminati 3

2009-06-09 06:28:39 | Weblog

 イルミナティは、さまざまな分野で登場する秘密結社であるが、その原義は、
  illuminate
    to shine light on sth で
    ① Footlight illuminated the stadium
    ② The earth is illuminated by the sun

 ①は「フットライトがスタジアムを明るくする」で、②は「地球は太陽によって明るくされている」
 だから、illuminateは、
    1、~を照らす、明るくする
    2、~を明らかにする     clarify
      ~を解明する       explain

 原語はラテン語で、啓蒙・開化を意味する、そして「イルミナティ」で呼ばれるものには、
    1、テンプル騎士団
    2、シオン修道会
    3、アサシン
    4、フリーメイソン・・・

 つまり、「イルミナティ」は、現実の集団と空想の結社の両面に登場していたことになる。