徳川家康の先祖は徳世阿・とくあみ、時宗の僧侶、この宗派は戒律もなければ、これといった修行もない、なにしろ、
「おんなをだけば さけものむ」
徳阿弥もその一人、この男、奥三河にぶらり、そう、ザレ歌に、
「高野ひじりに 宿かすな
かかとむすめを 寝取られるぞ」
徳阿弥、みごとにこの家の後家さんをものにする、それではすまない、さらに、ぶらり、ある家の一人ムスメをゲット、だから、この二つの家は親戚になる、そして、
「両家が協力して奥三河を平らげていく」
これを「とけこみ」というのだろう。
列島の漂泊集団、なんとしても一般社会に入りこもうとした、
大名の元は 野にふし 山にふし
それが、この列島のもう一つの「真実」。