The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

護摩の煙の秘密 5

2009-11-06 05:48:16 | Weblog

 ついに、次の一文に出会った、
 「記録に残っていないのは祆教(けんきょう)の風習である護摩に芥子をいれて焚くということが、密教の僧侶にとって秘伝であり、記録は許されず口伝のみにて伝えられたからとも考えられる」
 この著者は、この「芥子」は「ケシ」であるとして、しかも、その事実は「口伝(くでん)」によって、代々、伝達されたとする。

 「大麻にせよケシにせよ、天平の昔以来、薬記帳にも記載されてこなかったのは、祈祷・巫術・呪術関係の秘伝として存在していた可能性が充分にあるからだと思われる」
 なかなかの洞察ではないか、長年の疑問が氷解した。

護摩の煙の秘密 4

2009-11-01 02:50:06 | Weblog

 どうにも納得がいかない、真言密教の持っている禍々しい幻惑的な空気、否、悪魔的な気配は、過去のある時期、麻薬性の薬物を利用していた残り香ではあるまいか、これを焚くか服用させて人々を取り込んだのではあるまいか、そうすれば布教活動が効果的になる。

 科学的な知識の普及していない時代では、密教僧の企みに利用されて、あまりにも多くの善男善女が、護摩の煙によって、一服の茶によって、さながら極楽世界にいるかのような幻覚に襲われ、たちまちにして熱烈な信者になったのではあるまいか。

 やはり、この「芥子」は、ケシとして、解釈されないであろうか。