日本農業新聞e-農netに、「12年産米相対 銘柄間の差額縮小 安い価格帯が値上がり」という記事があった。
内容は以下の通り
------------------------------------------------2012年産米の相対取引基準価格は、前年産の当初を1割前後上回る水準で始まった。
市場で不足する低価格帯の銘柄が大きく値上がりし、高価格帯の銘柄との価格差が縮小。
ただ12年産米は豊作基調で、産地には価格の維持は難しいとの見方もある。
一方、現在の価格水準を消費者が受け入れれば高止まりする可能性も指摘されており、卸は消費者の受け止めを注視。現行価格に理解を求める産地の販促活動も始まっている。
北陸、関東、東北のJA全農県本部が公表するなどした11県32銘柄の12年産当初の相対価格を11年産当初と比べると、山形「つや姫」を除き上昇した。
同2割程度上回る価格で取引が始まった九州・四国の早期米に連動し、11年当初比3%(500円)~21%(3000円)の値上げとなった。
旧コメ価格センター入札取引の落札価格と比べると、2000年代半ばころの水準に回復した。
こうした価格設定の背景にあるのは堅調な販売状況だ。
東北6県は、8月末時点で11年産の持ち越し在庫がゼロ。
12年産の収穫前契約も販売目標数量の4~6割となった。
集荷量を積み上げるため、JAが農家に支払う概算金が11年産を大きく上回ったことも一因だ。
特徴的なのは低価格帯銘柄の上昇幅が大きい点だ。
32銘柄のうち、11年産で60キロ1万5000円未満だった17銘柄が、12年産では全て1万5000円を上回った。
流通での11年産米の需給の逼迫(ひっぱく)で、「市場に不足する低価格帯の銘柄には、業務用中心に要望が特に強い」(卸)状況だ。
一方、新潟・一般「コシヒカリ」は同500円高、富山「コシヒカリ」は同700円高、山形「つや姫」は据え置きと高価格帯銘柄の上昇幅は小さい。
主産地の米の小売りでの販売は今後本格化する。
農水省が発表した作況指数(9月15日現在)が102だったことで、産地からは「全体の需給バランスで販売していくが、今の値段では厳しいかもしれない」との声が上がる。
熊本「コシヒカリ」は10月1日から60キロ500円、新潟「こしいぶき」も同日から1400円それぞれ値下げした。
米卸も「安いものから売れていき、出回りが遅い銘柄や高価格帯米の価格の修正を迫られるのではないか」と話す。
一方、東日本の大手卸は、11年産米の値上がりは消費者に一定程度受け入れられたとして、12年産に切り替わるタイミングでの売れ行きの変化を注視する考えだ。
JA全農にいがたは、「消費者が低価格志向にある中、新潟『コシヒカリ』のおいしさを理解してもらえる取り組みがこれまで以上に重要になる」と指摘。
12年産米の出回り本格化に合わせた消費地での試食宣伝活動に力を入れる方針だ。
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もともと自分は、銘柄間の差額を縮小して、全ての銘柄に競争力を持たせたいといっていたので、その部分だけについては嬉しいのだが、こんな状況での縮小というのは、ちょっと・・・・