日本農業新聞e農ネットに「業務用米生産へ部会設立 安定供給で販路拡大 JA秋田ふるさと (2015/6/24)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
JA秋田ふるさとは、米卸をはじめ実需者と栽培契約を結んだ特定品種などを生産する「産地指定需給米生産部会」を設立した。
部会単位で数量を確保して実需とつながりを強化し、販路拡大を目指す。
2015年度は大手卸のヤマタネ(東京都江東区)と連携し、良食味多収品種「萌(も)えみのり」を82ヘクタールに作付け、485トン出荷する予定。今後も面積を広げる方針だ。
JAは主力品種「あきたこまち」の依存脱却を目指し、業務用需要が期待できる品種として「萌えみのり」に着目。
同社と栽培契約を結び、09年度から導入した。管内では「あきたこまち」より10アール当たり収量を2割ほど高めながら食味を維持し、栽培契約を結ぶ同社を通じ、主に外食チェーンなどに供給してきた。
近年の米価低迷を踏まえ、JAは、稲作農家の所得を確保するには、これまで以上に実需との結び付きを強くする必要があると判断。
よりまとまった数量を供給するため部会を発足させた。
今後は同社との取引量の拡大に加え、新たな需要開拓も進める考えだ。
JAの小田嶋契組合長は「従来の生産販売だけでは生き残れない。部会の設立を機に生産者と実需者の結び付きを強化し、競争力を高めたい」と意気込む。
15年度は農家58人が参加。
部会長に就いた斎藤孝悦さん(60)は「部会としてまとまり、生産拡大に向け、さまざまな対策を講じていきたい」と強調する。
今後、省力・低コスト化や多収栽培技術の向上、共有を重点的に進める。
同社の田雅夫食品本部長は「卸と産地が連携し、米を使う外食業者への供給をより安定的に続けていけば、米を売るチャンスも増えていく」と期待する。
というもの。
自分もヤマタネとは取引があるので、なんどか「萌えみのり」について提案を受けている。
しかし、「萌えみのり」が使用できる飲食店を持っていない事から、まだ仕入れた事が無いまま。
こういう、米卸と産地が直接手を結ぶという事は、これからもっと多くなってくるだろう。
自分たちの差別化米も、「和穀の会」という米卸と、自分がブランド化を仕掛けているJAなどとの、直接取引が多いのだし。
時代は変わってきている。
今までのルートが、そのまま維持されるという事は、多分有りえないだろう。
産地として生き残りたいと思っているのなら、よく考えるべきときだろう。