こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

確認してもらうためですよ

2016年01月25日 17時39分18秒 | Weblog
「ブランドシートとは、そんなに難しいものなのですか」というメールが届いたので、ご回答。
 
ブランドシートは、自分の地域が栽培しているお米について、再認識してもらうという意味が含まれているのです。
 
よく生産者は「一生懸命に作ったお米だから」とか、「数量が少ないお米だから」とか、「こだわった作ったから」などと言って、価格を上げてもらいたいと言います。
 
自分は、産地全体が元気になってもらいたいと考えていることから、価格を上げることについて否定はしません。
ですか「形無い物に、価格は付けてあげられません」。
他の米屋も、それでは納得できません。
 
どこにこだわりがあって、その結果、どこに違いが出るのか。
高いお米を買ってもらうわけですから、高い分の証明を、シッカリとしなければなりません。
そして、消費者としても、体感できなければ意味はありません。
 
「俺の米」が、一番駄目です。
一番信用出来ないのです。
 
コンテストやコンクールに通ったというだけでも駄目です。
消費者が知らないコンテストなどには、何の価値もありません。
最悪の言い方をすれば、マスターベーションです。
 
大消費地で認知してもらうためには、地域の慣行栽培を知り、地域の特別栽培を知り、小さな流通から、稀代な流通までを知り、そして初めて「差別化」のスタートです。
 
「美味しい」は当たり前。
「安心安全」は当然。
「高品質」も常識。
 
信用とはなんなのか。
保障とはなんなのか。
色々な事件をテレビで見ていれば、当たり前に判ることです。
  
ということは!
「検査を受けていないお米を流通させている」なんて
頭の悪い証明ですよね。
 
そういうことを気づいてもらうのに、自分の曖昧さを無くすために、ブランド米とは何なのかを確認するために、ブランドシートは有効なのです。
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JA栗っこブランドシート

2016年01月25日 17時08分24秒 | Weblog
先週末、JA栗っこの農産物販売があり、好評だったことを伝えた。
実はその合間に、SPRでブランド化を進めている産地全てに対してお願いしている、ブランドシートの確認と、ブランド化の考え方などの摺合せをしていた。
 
ブランドシートは4枚
・瀬峰農場ひとめぼれ:瀬峰地区
・東北194号(いくよちゃん):栗原市全域
・やまのしずく:一迫地区・栗駒地区
・ササニシキ:一迫地区
 
栽培地は
・瀬峰農場ひとめぼれ:瀬峰地区
・東北194号(いくよちゃん):栗原市全域
・やまのしずく:一迫地区・栗駒地区
・ササニシキ:一迫地区
 
技術は
栽培:宮城県環境保全米 http://m-hozenmai.jp/guide/kankyo.html
安全:宮城県環境保全米 http://m-hozenmai.jp/guide/kankyo.html
種子:毎年更新
施肥基準:環境保全米栽培ごよみ
品質向上:途上分析に基づいた土づくりなど
 
選別、品質は
全ての品種で、色彩選別が無いというのがネック。
個別集荷なので致し方ないのだが、ブランド米として考えるのなら、かなりのマイナス。
なので、これからの検討ということになっていくだろう。
 
食味値については、「ひとめぼれ」の値が低めで、残りの3品種は80~85点とハイスコア。
全ての品種で、整粒歩合80%以上も有りがたい。
 
大問題が流通。
県内ではなく、ほぼ県外流通。
さらに多ルート流通。
ブランドが守れるのか、守れなくなって崩壊するのかは、全てここに掛かってくる。
 
よって、ブランド米として作り上げるためには、流通整理と住み分けなどが必要不可欠。
そのために必要となってくるのが、当たり前としてPR面。
であるが、残念ながら、その部分については、今回のブランドシートでは、全く差別化にはなっていない。
当たり前な情報ばかりで、全然目新しくないし、この情報であるのなら、生産者個人でも同じ。
 
「超米屋」用にブランド米として仕上げるためには、もう1つ、強い差別化が欲しいと思った。
 
なので、残念ながら、修正と追加となりました。
 
---追加---
今回のシートは、ブランド米だけでしたので、慣行栽培と特別栽培を追加してください。
当然、特別栽培と「超米屋」用の栽培では、違いがあると思いますので、違いを明確にしてください。
さらに、豊作・不作シートもお願いいたします。
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えっ移動!

2016年01月25日 16時27分33秒 | Weblog
今日急遽、某産地から連絡があり、担当が移動になると伝えられた。
なんだかんだと言いながら、今年も一緒にやるのだろうと思っていたので、かなりビックリ。
 
自分としては、某企画の立ち上がりから関わっていた担当だし、企画の修正もあるし、ブランド化計画の修正などもあることから、今年は、その全てに関わってもらおうと、計画を作り始めていた矢先だった。
 
移動先は、大変な部署で、これからは、もっと大変になっていくだろうと思える部署。
人が良い担当だった分、「おいおい、出来るのかよ」と、思ってしまったが、こればかりは、どうにもならない。
 
激動の消費地を見て動いていたのだから、この経験を活かして、新しい部署でも頑張ってもらいたいと願う。
 
お疲れ様でした。
 
そして
頑張ってください。
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JA北魚沼でさえも

2016年01月25日 14時12分57秒 | Weblog
朝一番で、JA北魚沼からもブランドシートが送られてきた。
 
JAとしては、この数年でかなり意識改革が進んでいるし、品質向上についても、全国トップレベルとなっている。
なので自分としては、「このシートでも」という思いもあったのだが、やはり伝わりにくい部分について、追加・修正をお願いした。
つまりは、やり直し!
 
ずっとJA北魚沼と付き合っていれば、このシートを見れば、何を考えているのか判ってくる。
しかし、初めてシートを見ることになる「超米屋」では、理解できない人も多いはず。
なので、トップを走るJAとして、誰が見ても違いや特徴が判るシートを作成するべきだと思った。
シートの内容が悪いということではない。

さらに、PR面として。
ディノスもあるし、家電メーカーとの付き合いもある。
残念ながら、その部分については、全く見えない。
 
もっと具体的に。
もっと確実に。
もっと判りやすく。
 
それが欲しい。
だから、やり直し。
 
王者は「王者らしく」。
どこかでグレーが見えるのは、産地として損。
 
真っ白なら、真っ白。
真っ黒なら、真っ黒。

それが出来るJAなので・・・
 
やり直しで~す。
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「えちゃけな」ブランドシート

2016年01月25日 12時55分39秒 | Weblog
土曜日に届いていたのだが、今朝チェックして、修正と追加をお願いした。
そのお米は、石川県JA小松市の新しいブランド「えちゃけな」コシヒカリ。
 
昨年「金賞受賞プロジェクト米」として立ち上がっていたが、ブランド化を継続していくにあたって、ブランド名も変更。
栽培方法は、「特別栽培米基準(5割減、節減対象農薬10成分以内) 化学肥料不使用」。
山形県の「遠藤五一」さんに栽培指導を受けているが、2年連続で「化学肥料不使用」を続けて良いのかが、自分としては疑問。
 
施肥基準は、「JA小松市「えちゃけな」栽培暦」。
品質向上技術も、「土壌分析に基づいた土づくり、スパットによる調節肥施用」。
となっているが、「特別栽培米」との、具体的な違いがブランドシートからは確認できないので、追加・修正してもらう。

選別、品質目標値は、他産地コシヒカリよりもハードルが高く設定されている。
今迄の栽培から算出しているのであろうから、間違いなく実行できるのだろう。
であるが、「大丈夫なのだろうか」と、不安がないわけではない。

完全に不足しているのが、流通とPR。
産地側としては、どうしても甘く考えてしまう部分。
なのだが、この部分を曖昧のままにしてしまうと、いざブランド化を修正するときに、その曖昧なせいで修正できないという事実があるので、シートの中でハッキリとさせておく必要がある。
 
それと、集荷の部分。
個人となっていることから、品質を安定させるためには、栽培基準だけでは足りず、出荷基準も作る必要が完全にある。

PR面については、環境王国としてのPR、JA小松市としてのPR、「超米屋」用としてのPRの3タイプを作るか、「環境王国+JA小松市」と「環境王国+超米屋」の2タイプにするかは、ブランドシートの修正から判断となりそう。
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