「お米なんて、どれを食べても同じ」と、多くの消費者が言う。
そんなことはあるはずがない。
なのだが、どうしても、そう言われてしまう。
原因は、どこにあるのか!
やはり、マスメディアに問題があるのだろうとは思う。
しかし、お米のことを知らないマスメディアが、勝手に報道している訳ではない。
色々に人たちに質問などをして、少しでも正しい情報を伝えようとはしている。
ということは!
質問を受けている。
取材を受けている側に、問題があるのではないだろうか。
お米の味や特徴は、炊飯器の違いだけではなく、研ぎ方によってもかなり違ってしまう。
そして、「どれも同じ味」という多くの消費者は、お米の研ぎ方を間違えてしまっている。
誰だって「美味しいお米を食べたい」という思いは持っている。
なので、マスメディアが報道している、色々な研ぎ方を真似してくれている。
なのだが、五ツ星お米マイスターであっても、研ぎ方は統一されておらず、研ぎ方はバラバラ。
自分が全否定しているザルを、いまだに使い続けるマイスターもいる。
精米技術や品種特性を学んでいない事を、自ら日本中にさらけ出してしまっているようなものだろうと思う。
報道の中では、自分も他のマイスターも、「五ツ星お米マイスター」という肩書は同じ。
消費者は、肩書が同じであれば、やはり信用してしまう。
なのだが、報道ごとに研ぎ方がバラバラで、どれを信用してよいかが判らない。
だから、自分なりにバラバラな研ぎ方を繋ぎ合わせて、1つにしてしまっている。
まさかと思うだろうが、お米の研ぎ方トラブルで、これが一番多いのだ。
こんな状況では、美味しいお米は食べてもらえない。
美味しいお米が判らないのだから、お米を食べようという感覚は無い。
美味しいお米を食べさせるのが、マイスターの役割。
お米の研ぎ方という、基本情報つにいては、統一したいものだ。