今年からブランド化が始まっている、佐賀県伊万里市の「伊万里深山米夢しずく」
多分食べた人は、明らかに昨年よりも、旨いお米だと思ったことだろう。
天候には、全く恵まれていない中での、良食味と良品質。
何が起きているのか、知りたい人もいる事だろう。
そこで、視覚的に見て判る、良食味と良品質について、お知らせする。
4枚の図面は、2地区について、玄米タンパク質含有量を、25年産米と26年産米について比較したものである。
ブランド化をしていなかった25年産では、玄米タンパク質含有量は5.9~6.9までと幅広くバラパラである。
その結果、品質と食味について、不安定であった。
地域で、どんなに努力していても、頑張っていると言っても、これでは評価はもらえないのは当然の事だった。
それを今回、水田ごとにチェックを入れて、玄米タンパク質含有量を揃えるように、普及員と生産者に徹底してもらった。
その結果が、栽培方法を間違えてしまた生産者を外すと、平均して玄米タンパク質含有量6.3にまで下げるとともに、「伊万里深山米」として品質の一定化も出来た。
玄米タンパク質含有量6.3というと、佐賀県の基準よりも0.5低く、自分がブランド化している、佐賀県佐賀松浦の「逢地」ブランドと同じレベルなのだ。
もともと丁寧な栽培をしている地域であったことから、いもち病の発生も、ウンカの発生もほとんど無く、大雨にも台風にも、日照不足にも、なんとか乗り切ることが出来る実力を持っていた事も、この結果には出ているとは思う。
今回の品質と食味については、ある意味、データ分析の結果ともいえるだろうが、だからと言って、自然を無視しているわけではない。
もっともっと自然と共存するため、自然を傷つけず、自然を守り、自然の中で暮らしていける環境を作り上げるために、データ分析をして、それを活かしているのだ。