産地の1品種をブランド米にする。
そのために必要なのがブランド戦略。
以前のブランド化計画であるのなら、出来る人もいるだろう。
しかし、ブランド計画ではなく「戦略」となっているのなら、そうそう簡単な事は無いし、誰もが出来る事ではない。
まず1本の柱を作って、枝分かれをさせて、さらに枝分かれをさせる。
ようやく1本が出来上がったら、それを基本として、タイプ別の柱を作らなければならない。
ところが、それで終わりではない。
基本となる1本の柱は、常に変化し続けなければならない。
固定化せずに、変化し続ける柱というものが基本なのだから。
したがって、基本となる柱が変化しているので、タイプ別の柱も、それに合わせて変化させなければならない。
産地は、1つルール(基準・基本)を作れば、それでブランド米が出来ると思っている。
それだと、今年のような天候の年には、まったく役に立たない。
ルールは以前の「計画」と同じで、戦略ではない。
どの産地も、考えていたよりは数量があったとか、品質が悪くなかったと言い始めている。
しかしそれは、あくまでも結果であって、産地の言い訳としか聞こえない。
ブランド戦略をするのであれば、今回の異常気象も、完全ではないにしろ、想定の範囲内でなければならない。
どれだけの産地が、本当のブランド戦略をしているのだろうか。