■『平成30年度太白区中央老壮大学校せいかつ教養コース』
10月11日、仙台市太白区中央市民センターで開催された『平成30年度太白区中央老壮大学校せいかつ教養コース』に出席してきました。
私が入学したせいかつ教養コースは、4月か来年の3月まで計9回の講座を予定していました。
【興味深い「懐かしい!秋保電鉄の魅力」の講話】
今回の講座は、第5回講座で、講師に郷土史家菅野正道氏を迎え、講和「懐かしい!秋保電鉄の魅力」でした。
大正後期間における交通システムの普及、全国の鉄道システムの普及、仙台周辺の鉄道システムの発展など、蒸気機関車から電気、ガソリンを動力とするシステムの導入、仙台周辺の鉄道敷設計画など、大正期に急速に普及した電気、発電所に伴う鉄道の動力など興味深い講演が続きました。
【仙台市内の交通機関の変遷】
~馬車軌道から電気へそして廃止
仙台市内の交通機関は、長町から秋保まで馬車軌道として秋保石材軌道が大正3年に開業、大正14年には、秋保石材軌道の馬車軌道から動力を電気に変えた秋保電鉄、大正15年には仙台市電が開業と仙台市内の交通機関は、時代の変化とともに鉄道システムも転換していきました。
秋保電鉄は、車両の老朽化やバスとの競合などで昭和36年5月には廃止となり、更に仙台市電車も昭和51年4月1日に廃止となりました。
~仙台市地下鉄の開業
現在、仙台市内の交通機関は、昭和62年7月15日に開業した仙台市地下鉄南北線、平成27年12月6日に開業した仙台市地下鉄東西線、その他、路線バス、タクシーが市民の足となっています。
~長町界隈の現状
秋保石材軌道の出発駅、仙台市電の駅として栄えた仙台市長町界隈は、仙台市内でも、一番、賑わいがあった町のようでしたが、現在は、あすと長町副都心として栄えつつあるものの、商店街は、当時の喧騒とした面影が無くなり静かな街並みとなっています。
~ライフラインの重要性
今回の講演を聞いて感じた事は、ライフラインの廃止に伴う街並みの変化は、いろいろな面で大きな影響を伴うようで、改めて実生活に密着した交通機関の重要性を認識したところでした。
採算性の合わない交通機関の廃止などを聞く度に衰退していく街並みと変化をしていく生活の実情を考えるといろいろと考えさせられた講演になりました。