昨日は急に思い立って、森田りえ子さんの展覧会に行ってきた。
森田りえ子さんは、神戸出身の日本画家で、今は京都美術大学の先生をしながら作品を制作されている(らしい)。
ネットで見ると、今注目されてる新進気鋭の日本画家とのこと。
それに、なかなかの美人だ。(関係ないか!?)
私自身は森田さんのことは今回の展覧会まで全く知らなかった。
森田りえ子ファンの友人から、自分は行けないけど、よかったら行って絵葉書でも買ってきてほしいと頼まれた。
展覧会が行われる「香雪美術館」は、阪急御影駅から程近い閑静な住宅地にある、こじんまりした美術館だ。
私の家からは阪急電車一本で、散歩気分でぶらりと行ける。
そこで私は、友人のちょっと図々しい?お願いを叶えてあげることにしたのだ。(笑)
家から阪急中津駅までの間に、毎年この時期に花を開くサクランボの木がある。
昨日もそこを通ると、ほぼ満開に花を開いていた。
御影駅を降りて、しばらく住宅街をゆく。
歩いていると、芳しい香りが私の鼻をついた。
“沈丁花”だ!
我が家のベランダの沈丁花が枯れてしまって、春の訪れを告げる香りを嗅ぐことができなくなってから、もう2年くらいになる。
私は、垣根越しに沈丁花の香りを思う存分嗅ぎ、序でに写真を撮らせていただいた。
しばらく歩くと、住宅街にとけ込むように、「香雪美術館」が静かに建っている。
建物に入る前に、庭の塀際に植えられた、2本の紅白の梅に、目が行った。
どちらも、本物の梅の木と、それに重なるように、別の木の影が塀の壁に映っているのが、面白く感じられた。
展覧会場に入る。
香雪美術館は、とてもこじんまりした美術館なので、展示されている作品数も限られている。
そこで私は40分位で作品を観終わり、出口で絵葉書その他を買って、再び庭に出た。
庭の苔が折から射してきた太陽を受けて、光と影のまだら模様になっている。
庭の中央には、大きな赤い傘が、赤い毛氈を敷いた座椅子の上に、差し掛けられている。
傘の中に入って、上を見上げた。
中から見上げると、なかなかキレイ!
思わず、撮りすぎてしまった。
庭の右手の塀際には、春の色の一つ、“黄色”の花の木が、3種類植えられている。
“蠟梅”はさすがに枯れ色だったが、“山茱萸(さんしゅゆ)”と“土佐水木(とさみずき)”は、割と花を付けていた。
山茱萸と土佐水木はとってもよく似ているが、今回、山茱萸は上を向いて咲き、土佐水木は下向きに咲くということが、初めて分かった。
《上向きに咲く山茱萸》 《ちょっと下向きに咲く土佐水木》
香雪美術館を出て、御影駅へととって返した。
途中で上を見上げると、常緑樹と、葉っぱを全て落とした木とが、青空をバックに並んでいた。
ピンクの椿も咲いていた。
御影駅近くの道路。
夕陽を受けて道が光り、人影がシルエットになっているのが、ちょっと面白く感じられた。(走ってきた車が入ってしまって、残念!)
最後に、森田りえ子さんの作品の何枚かを、パンフレットと絵葉書(その他)で、紹介します。