若草山の斜面を少し上ると、斜め下に奈良の街並みが見えてきた。
東大寺の大きな屋根が、ひときわ存在感を示している。
若草山を彩る紅葉は、ほとんどが<ナンキンハゼ>だった。
ナンキンハゼの葉っぱは可愛いハート型で、それがオレンジ色に美しく色づいていた。
ナンキンハゼの紅葉が創り出す美しい景色を眺めながら、私たちは斜面を上っていった。
若草山は、標高342メートルの低い山だが、上ってみると結構きつい。
がんばって大分高い所まで上ってきた。
山を彩るのは、ナンキンハゼと並んで、ススキの美しい穂だ。
ナンキンハゼとススキの饗宴や、苔むした古木を眺めながら、やっと<若草山・三重目>に到着した。