畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

到底理解できない国

2012-07-20 07:02:00 | 政治・経済
 シリアで独裁政治を行っているアサド大統領も危険水準に入ってきた。首都ダマスカスでは、反政府組織の攻撃も見られるようになったし、国防相がテロにより殺害された。反政府活動が完全に弾圧されていた今までからすると驚くほどの変化。
 政府からの離反も相次いでおり、反政府組織の「自由シリア軍」は、体制崩壊まで数ヶ月と読んでいる。

 一方で驚くほど変わらない国北朝鮮。金正恩が「共和国元帥」という現職最高位に就き、軍のトップをリストラもした。金正恩が体制を固め始めている。

 あんなに飢餓が発生し、前指導者が腐敗の限りを尽くし、無策無能ながらその息子を指導者として受け入れる国民(内心は反発してても行動に移さない)はどうなんだろう。

 視点を変えてみると、「なぜ北朝鮮は日本人が到底理解できない行動をするんだろう」ってことになる。そうなると答えは限られてくる。「生活環境が違うから、行動が違うのも当たり前」。日本人とは価値観が違うんだなあと思う。

 きっと戦前の日本もそうだと思う。歴史を勉強すると、「なぜ太平洋戦争などという無謀な戦争を起こしたのか?」と誰しもが考える。現代日本人には理解しにくい。あの頃の日本は軍国主義教育や天皇絶対視で、疑問を表に出せない状況だったんだろう。


 違った価値観を共有させるには情報が不可欠。だから戦前ドイツのヒトラーしかり情報を制することが大事だったのだろう。

 北朝鮮も情報統制がうまい。外国の情報を基本遮断し、高級幹部にだけ甘い汁を吸わせて情報も与える。だからこそ簡単に体制崩壊しない。北朝鮮の崩壊は当分来ないかも…って日本人である私たちには到底理解できないから予測もできないか…