このホテルを覚えているだろうか?2008年まで品川駅すぐ近くにあった「京品ホテル」である。「京品」とは「東京」と「品川」から取った文字である。
2008年に親会社の経営が芳しくなく、京品ホテルが外資に売却された。すると、その売却先はホテルをつぶして土地を転売する方針とした。その外資の会社は、企業の売買を繰り返したり、株の転売だけで本業で儲けていないファンド系の会社であった。
京品ホテル自体は黒字営業であり、ホテルで働く従業員たちは外資への売却に反対し、オーナーの方針に反して自主営業を始めた。しかし、裁判で差し押さえが認められあえなく従業員は徹底させられた。
そして、2012年7月。品川に出張があり、京品ホテルがあった場所へ行ってみた。そしたら跡地はこうなっていた。
パチンコ店が建っている。品川駅前という優れた立地を生かして高層ビルを建てるわけでもなく、ショッピングセンターで多くの来客を取り込み地元の方々にも利益をもたらすものでなく…パチンコ店…。
いったい京品ホテルの廃業はなんだったのか…。パチンコ店を始めるためにホテルの従業員は全員解雇されたのか…。マスコミが取り上げないニュースにこんな顛末がまっているとは…マスコミはのど元過ぎれば熱さ忘れる…これではいかんと思うんです。それを思い知らされたできごとでした。