畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

新たな選挙制度

2009-02-10 23:08:53 | 政治・経済
 一院制を主張したり、中選挙区制の復活を主張したりと、我田引水ばかりが目立つ選挙制度。そもそも選挙とは、民意を反映するための手段であり、決して「政権交代をしやすくするための制度」でもなければ、「第三党が議席を獲得しやすくする制度」でもない。完全に民意を反映するにはどうしたらよいのか。現状の衆議院の選挙制度である「小選挙区比例代表並立制」は、特に小選挙区において死票(落選した人に投票した票)が多くなるため、完全に民意を反映しているとは言い難い。
 ではいったいどんな制度がいいのか。ドイツで行われている「比例代表併用制」はどうだろうか(本ブログでも2008/8/29の項で紹介しました)。日本全国を1つの単位とした比例代表選挙を行い、各党に議席を配分する。その上で選挙区制で(小選挙区制か大選挙区制かは議論の余地あり)議員を選ぶと言うもの。一見ややこしいうようにも見るが、全国を1単位とする比例代表選挙で、ほぼ完全に民意が政党の獲得議席に反映される。しかも、選挙区選挙が行われるため、政党に属さない無所属の人でも立候補することができる。結構ネットで「比例代表併用制」を検索するとこの制度の導入している人が多くいることに気づく。
(下記ウィキペディアに「比例代表併用制」の記述あり)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%81%B8%E6%8C%99%E5%8C%BA%E6%AF%94%E4%BE%8B%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E4%BD%B5%E7%94%A8%E5%88%B6
 そして日本の選挙におけるもうひとつの問題点は「一票の格差」の問題である。これは、参議院無用論を利用して解決うする手段がある。衆議院の選挙区は完全に人口比例で議席を配分する。すると、大都市ばかりが有利になってしまう。しかし、「一票の格差」の問題で仕方ないとも言える。そこで、地方の意見をしっかり取り入れるために、参議院を各都道府県で2議席割り振り、総員で94名とする(47都道府県×2名)。すると、地方の意見を取り入れた参議院が出来上がり、衆議院との明確な差になる(アメリカの上院のようになる)。ここで問題となるのは「一票の格差」の問題であるが、参議院は現状でも「衆議院の優越」が認められ、権利が大幅に制限されているので、「一票の格差」の問題には目をつぶることにする(さらに言えば、アイヌ枠で2名、離島枠で2名など追加してもいいかも)。
 すると、「衆議院=国民の代表者」(一票の格差問題の解消)となり、「参議院=都道府県の代表者」となり、明確な差ができて参議院不要論もなくなる。ちなみに参議院の議員を140名ほど削減できるので議員歳費も節約できることになる。日本国憲法の都合上で参議院は3年ごとに半数改選となっているので、3年ごとに「都道府県の代表を1名ずつ選挙する」ことになりますね。
 この制度を導入したときの問題点ってなんだろう。まず大きく言えるのは、衆議院の選挙区制を小選挙区にするのか、大選挙区にするのかだ(中選挙区という言い方は厳密には存在しない日本固有の言い方)。基本は比例代表併用制の政党別の獲得議席数しか配分されないはずだが、「小選挙区制で当選した人>比例代表で獲得した人数」となった場合は、超過分が議席として認められる。ということは、衆議院の人数は常に一定になるわけではない、ということが言える。他になにかあるかなあ。憲法の規定を変更することもないし、結構現実的な案だとは思うのですが…。

病気の連鎖

2009-02-09 19:20:33 | 日記
子どもと父親の私が次々に病気にかかった。まず、インフルエンザ。私がかかり、息子に映ってしまった。ただ症状は驚くほど軽く私も息子も普段より睡眠時間が多いくらいで、あとは家のなかでお笑い番組を見てゲラゲラ笑っていた。
その次は、細菌性結膜炎。娘がかかり、私と息子にうつる。まつげに目ヤニがどっさりつく。目が腫れぼったい。やっと治ったと思ったら息子がみずぼうそう。病気の連鎖です。インフルエンザの性で体の抵抗力が低下しているのだろうか。
不思議なことに妻は私や子どもと接しているのにいっさい病気をしなかった。「女は強し」と言うがすごいな…。

直江兼続ってマイナー?

2009-02-08 12:44:22 | 歴史
 新聞のTV欄に大河ドラマ「直江兼続」の視聴率が好調との記事があった。去年「篤姫」がヒットしたが、篤姫に比べ「直江兼続」は男性ばかりの世界だし、定番の戦国時代が舞台とはいえ、主人公が「上杉謙信」でもなく「上杉景勝」でもなく「直江兼続」というマイナーな人物であると評していた。勝者の歴史ではなく、敗者に光をあてて日本人の「判官贔屓」ゆえのヒットであると記事を結んでいた。でも…「直江兼続」ってマイナーな人物か…って自分は思ってしまう。
 そういえば、最近「長宗我部元親」が人気だそうだ。高知県の若宮八幡神社には元親の銅像があり、なかなかイケメンである。最近その元親ゆかりの神社への参拝客の4割が女性だそうだ。長宗我部元親というマイナーな人物が最近武将ブームに乗って有名になったと言われる。でも…長宗我部元親ってマイナーって自分は思ってしまう。
 自分は室町時代好きだからこそ知っているのかもしれないが、それにしてもこんな有名な人物がマイナー?って評価されるのかって人物がよくいる。
 例えば「足利義持」室町幕府4代将軍で、私はもっとも室町幕府の権力が安定した時代だと思っていたので、無名といわれてビックリした。例えば有名な武将といえば、おそらく織田信長、豊臣秀吉、上杉謙信、武田信玄、伊達政宗なんかはそうだと思うのだが、今川義元や北条氏康なんかは有名なうちに入らないのだろうか。
 長宗我部元親がマイナーから有名になれた理由といえば、「戦国BASARA」というゲームにイケメンで登場したからと言われるらしい。ならば「畠山義綱」も「戦国BASARA」にイケメンで登場したら有名になれるだろうか…。といっても畠山義綱の知名度では登場することは叶わぬ願いであろう。ただ、もしも私が「ラブシャッフル」のドラマにでてくるDAIGOの役くらいお金を大量に持っていれば、ゲーム会社の多額のスポンサーとなってその見返りに「畠山義綱」をゲームに登場させれば人気がでて一気にメジャーになれるかもしれない。たいした芸もない芸能人やタレントがスポンサーの後押しでテレビの番組にいくつも出演していると人気が出るという例はいくらでもある。ああ、自分にもっと資金があれば…。

50TA

2009-02-04 07:19:50 | 日記
 タイトルだけで何か分かった人は相当テレビ好きですね。「50TA」は狩野英孝のCDデビュードッキリの名前です。
偽りのCDデビューで、本気で作詞作曲を本人がして作り上げた5曲。いやー笑った。しかし大友康平さんが言った通り、作曲のまあまあ。ラップなんか作るって言うからきっととんでもない物になるかなあと期待してましたが、そこそこ。
 ただ、本当にセンスが無いのは歌詞だった。一見意味ありげだが、笑えるほど意味がない言葉歌詞に大爆笑。さらに英語の歌詞は超いい加減だし、発音も最悪。よくそんな歌詞でCDデビューしようとしたね。だけど実際にCDだすなら変に真面目にすると話題性もなくなっちゃうから、あんなバカバカしい曲なら記念にCD買っちゃうかも。
いやー久々に大笑い。もしみてないならおともダチにDVDを借りてでもでみる価値があります!大爆笑間違いなし!
ちなみに狩野英孝の公式ブログにこのドッキリのことを本人が書いてますが、それに対するコメントの量が半端ねぇ感じになってます。すごい視聴率だったのでしょう。意外に多くは「CDもし出たら買いますよ」的な肯定的な意見が多い。
http://ameblo.jp/kanoaru/
 ミュージシャンとしてはデビューできなかったけど、「あれだけのカン違いは逆にお笑いの天才」と芸人の株は上がりましたね。ただ、あまりにもカン勘違いがひどく他人に対して失礼なところもあるので、芸人以外では大成できないかも。

100兆ドル札?

2009-02-01 19:09:16 | 政治・経済
 失政により経済が破綻した国、アフリカのジンバブエ。2008年の7月の段階で最高額紙幣が1000億ジンバブエドルだった。その時点で1米ドル=約5700億ジンバブエドルというレートで、およそ1円=約64億ジンバブエドルというレートだ。つまり、1000億ジンバブエドル(2008年7月時点)あっても、日本円にして1000億ジンバブエドルは15円ほどの価値(当時)しかない。ジンバブエは経済破綻ゆえ、物価は日ごとに上昇し第一次世界大戦後のドイツなみにハイパーインフレが進行し、そのインフレ率はアメリカのシンクタンクの計算によると、年897該(がい)%にものぼると言う(単位は兆→京→該)。そこで、2008年8月、ジンバブエ政府は1/100億ジンバブエドルのデノミネーションを実行した。
 説明しようデノミネーションとは通貨の切り下げのことを意味し、1/100円のデノミといえば、現在の100円が1円となることを指す。
 しかし、一ヶ月でも数万~数百万%のインフレーション(通貨の価値下落)が起こっているジンバブエではこのデノミですら意味をなさなかった。当初こそこの10桁のデノミで生活で使うお札が「100」とか「1000」とかのいわゆる平常値になったものの、すぐにインフレ。
 そして、2009年1月にジンバブエ政府は「100兆ジンバブエドル札」の発行を行うことになった。わずか半年で100兆ジンバブエドル?
では実際のインフレ率を計算してみよう。
※2008年1月には1米ドル=200万ジンバブエドル
※2008年7月には1米ドル=5700億ジンバブエドル
※2009年1月には1米ドル=3400億新ジンバブエドル
ただし、2009年時点の為替レートは、2008年8月時点で1/100億ジンバブエドルのデノミを行ったので、旧ジンバブエドル換算にすると
※2009年1月には1米ドル=34該旧ジンバブエドル
 となる。2008年のジンバブエのインフレ率は、
34該÷200万=17兆倍のインフレとなる。
 17兆倍のインフレを日本に例えると、1円で買えた物が、翌年には17兆円になっている。100円の缶ジュースが翌年には1700兆円…。

…な・なんなんだこの計算。もう数字の遊びでしかない。日本にいるからこそ単なる数字の遊びでインフレ率を計算しているが、これはゲームでもなければ夢でもない現実のインフレ率である。当のジンバブエ国民にとってはとてもじゃない生活苦が待っている。

 2009年1月に「100兆ジンバブエドル」札が作られたというニュースが流れた。100兆ジンバブエドルで日本円にして約2万7000円程度。もっともこれもいつ1円以下の価値になるかもしれないが。ジンバブエでは、国民はジンバブエドルが銀行に入金されるとすぐに引き出し、闇ルートで外貨に両替するという。そうしないと、1日所有しただけで価値が目減りするのである。そして現在、ジンバブエ政府は政府が認めれば米ドルで取引を許可する制度を作ったそうだ。これで民間レベルで米ドルが流通し、ジンバブエドルはそう遠くないうちに駆逐されるだろう。
 経済というのは生き物みたいなもので、時に政府の施策では手遅れになってしまう場合がある。日本の国債などの残高800兆円。国民一人当たりで600万円ほどの借金を抱えていることになる。これほどの国などの借金が増えたのは実は平成以降の話で、それまでの日本の財政はほぼ健全であった。僅かここ20年間で借金が膨れ上がってしまったのだ。このままでいいはずがない。日本もジンバブエのように恐ろしいハイパーインフレが来ないことを願う。

ニュースソース
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200901160014.html