ぬえの能楽通信blog

能楽師ぬえが能の情報を発信するブログです。開設16周年を迎えさせて頂きました!今後ともよろしくお願い申し上げます~

PR/梅若研能会 2月例会

2006-01-07 13:25:43 | 能楽
【梅若研能会 2月例会】   平成18年2月11日(祝・土)午後1時
               於・観世能楽堂(東京・渋谷)

 能  箙(えびら)
     シテ(里人/梶原景季) 古室知也

     ワキ(旅僧) 梅村昌巧/間狂言(里人) 若松 隆
     笛 寺井宏明/小鼓 坂田正博/大鼓 大倉栄太郎
     後見 ぬえ/地謡 梅若万佐晴

 能  西行桜(さいぎょうざくら)
     シテ(老桜の精) 梅若万三郎

     ワキ(西行) 殿田謙吉/間狂言(能力) 山本則孝
     笛 一噌庸二/小鼓 幸清次郎/大鼓 亀井実/太鼓 金春國和
     後見 中村裕/地謡 梅若晋矢

   ~~~休憩 15分~~~

 狂言 柑 子(こうじ)
     シテ(太郎冠者) 山本 則直
     アド(主)    山本泰太郎


 能  鵜 飼(うかい)
     シテ(尉・鬼神) ぬえ

     ワキ(旅僧) 村瀬純/間狂言(里人) 山本泰太郎
     笛 成田寛人/小鼓 幸信吾/大鼓 安福光雄/太鼓 小寺真佐人
     後見 梅若万佐晴/地謡 梅若万三郎


  《入場料》指定席6,000円 自由席4,700円 学生2,200円 学生団体1,500円
  《お申込》ぬえ宛メールにて QYJ13065@nifty.com


PR/梅若研能会 1月例会

2006-01-07 12:38:10 | 能楽
【梅若研能会 1月例会】   平成18年1月9日(祝・月)午後1時
               於・観世能楽堂(東京・渋谷)

 翁(おきな)
    シテ 梅若万三郎

    千歳 ぬえ/三番叟 野村萬斎/面箱 深田博治
    笛  一噌幸弘/小鼓 幸清次郎・幸正昭・森澤勇司/大鼓 亀井広忠

 能  賀 茂(かも) 素働・御田
     シテ(里女/別雷神) 梅若万三郎

     前ツレ(里女) 梅若泰志/後ツレ(天女) ぬえ
     ワキ(神主)  森 常好/間狂言(神主) 野村萬斎
     笛 一噌幸弘/小鼓 幸清次郎/大鼓 亀井広忠/太鼓 助川 治
     後見 中村裕/地謡 梅若紀長

 狂言 福の神(ふくのかみ)
     シテ(福の神) 野村万作
     アド(参詣人) 野村万之介/石田幸雄

   ~~~休憩 20分~~~

   仕舞  屋 島   梅若久紀
       杜 若キリ 梅若紀長
       葵 上   梅若靖記
       雲林院クセ 梅若善高

 能  菊慈童(きくじどう) 遊舞之楽
     シテ(慈童) 梅若万佐晴

     ワキ(勅使) 舘田 善博
     笛 藤田朝太郎/小鼓 幸正昭/大鼓 亀井実/太鼓 徳田宗久
     後見 梅若靖記/地謡 梅若善高


  《入場料》指定席6,000円 自由席4,700円 学生2,200円 学生団体1,500円
  《お申込》ぬえ宛メールにて ※※※本公演のチケットは完売致しました※※※

新年の事ども

2006-01-07 12:14:03 | 能楽
ともあれ、新年の初仕事は有意義に終える事ができました。考えてみれば千歳のお役は16年ぶりに勤めさせて
頂き、久しぶりに、普段の能を勤める以上の緊張感を味
わいました。

帰京した翌日には師家で謡初めがあり、門下一同あらためて師匠と新年のご挨拶を交わして、これをもって能楽師の新たな年明けとなりました。

ぬえは、丹波篠山での「翁」に引き続き、東京での師匠家の月例会「梅若研能会」にて再び「千歳」と「賀茂」のツレ天女のお役を勤めさせて頂きます。今回は師匠・
梅若万三郎がシテで、「翁」と脇能の「賀茂」が(そしてそれに続いて脇狂言の
「福の神」も)休憩なしに連続上演される「翁付き」の演出。。というか古式に則った
最も正式な格式での上演となります。ぬえも大役を頂いたこのお舞台に向けて、
正月中も稽古を続けてきました。明後日のお舞台に向けて、いま緊張もし、また
楽しみにもしております。

また ぬえは今年、大曲「朝長」を勤めさせて頂く事となりました。こちらもすでに
稽古を始め、これからだんだんと準備を重ねていくところです。

【ぬえ 今年の上演予定】<上半期>

1月 9日(祝)研能会(観世能楽堂) 「翁」シテ梅若万三郎 (ぬえ=千歳)
                   「賀茂」素働・御田 同上 (ぬえ=天女)
2月11日(祝)研能会(観世能楽堂) 「鵜飼」
6月 3日(土)橘香会(国立能楽堂) 「朝長」
7月 8日(土)狩野川薪能(伊豆の国市・狩野川河川敷特設会場)
                   「船弁慶」前後之替

丹波篠山 「翁」神事(その3)

2006-01-07 11:30:58 | 能楽
この「翁」神事は春日神社に初詣にお出でになる方は無料でご覧になることができます。
周囲に喧噪や新年のご挨拶を交わされる声を聞きながら
上演する能も、また趣があって ぬえは大好きな催しです。

しかしながら、この「翁」神事で特筆すべきは、上演中にお客様から「おひねり」が
飛ぶ(!!)事なのです。千歳の舞が済み、翁が立ち上がって「およそ先年の鶴は
萬歳楽を謡ふたり。。」と謡い出すと、紙に包まれたコインがポン、ポンと舞台に
飛びます。

これ、別に演者や関係者が仕組んだ演出ではなくて、お客様の中から自然発生した風習(?)なのです。おそらく神社に詣でてお賽銭を投げたついでに、翁の姿にも「あ、こっちも神さんかいな」と言ってどなたかが投げられたのでしょう。舞台を取り
巻く雰囲気といい、「おひねり」といい、他で得られない体験が、ここでは自然に行
われて受け入れられているところに、神と共存していた古い時代の能の力を見る
ような思いです。

丹波篠山 「翁」神事(その2)

2006-01-07 11:23:07 | 能楽
今回 ぬえは師匠より千歳のお役を頂戴し、無事に勤める事ができました。

それにしても元朝の零時半の開演で、ともかく寒いのです。今年は各地で記録的な寒波が襲来しているそうですが、
吐く息も凍るような寒さの中での上演は、演者にとっても、かなり厳しい条件です。よくお笛の指がかじかまないなー。。と毎年思っていますが。。

丹波篠山 「翁」神事(その1)

2006-01-07 11:05:51 | 能楽
新年の最初の能として、兵庫県・篠山市で行われる丹波
篠山・翁神事に出演して参りました。

丹波地方は ぬえの師匠・観世流 梅若万三郎家が室町時代に活躍していた本拠地で、師家では毎年、年始に
ご先祖へのご挨拶をし、今年一年の舞台の無事と繁栄を願う意味で当地で「翁」を奉納しています。

<番組> 丹波篠山「翁」神事 平成18年元旦 午前零時半
               於・篠山市 春日神社能楽殿

翁 シテ 梅若万三郎  千歳 ぬえ

   笛 赤井啓三 小鼓 大倉源次郎/荒木健作/上田敦史
   後見 梅若泰志 地謡 梅若紀長/古室知也/青木健一


上演されるお舞台は、篠山の町の春日神社に建つ古い能舞台です。文久元年(1861)=幕末に建てられたお舞台はとても趣がある上に、細工も精緻でとても
立派なお舞台です。

ブログ開設のごあいさつ

2006-01-07 10:44:54 | 能楽
あけましておめでとうございます

新年を迎えて、はじめてぬえのブログを開設してみました。末永くかわいがって
頂ければありがたく存じますー

このブログでは、能楽師としてふだん思っていること、舞台や稽古の報告、抱負
などを広く発信していこうと考えています。。なんだか ありがちな内容での発進
ではありますが、できるだけ能について深く考察していくブログにしたいと思い、
手探りながら模索していきたいと思っています。

よろしくお願い申し上げます~ m(__)m