わたしが此処からいなくなる日がまもなく来る。いなくなったら、その後わたしは長い長い間、不在になる。いつ、誰が尋ねていても、わたしは不在。
雲が遊びに来ても、風が声を掛けに来ても、わたしは不在。星の光が数億光年掛けてメッセージを届けに来ても、それでもわたしは不在。門柱の不在表示を覆せない。
*
でも、今日を生きている。雲を呼んで雲とも遊べる。親しげな風の声も聞ける。わたしに伝えたい星のメッセージも読める。飴玉を舌に転がして嘗めていることもできる。まだ、<できるできるできる>の座にいる。
わたしが此処からいなくなる日がまもなく来る。いなくなったら、その後わたしは長い長い間、不在になる。いつ、誰が尋ねていても、わたしは不在。
雲が遊びに来ても、風が声を掛けに来ても、わたしは不在。星の光が数億光年掛けてメッセージを届けに来ても、それでもわたしは不在。門柱の不在表示を覆せない。
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でも、今日を生きている。雲を呼んで雲とも遊べる。親しげな風の声も聞ける。わたしに伝えたい星のメッセージも読める。飴玉を舌に転がして嘗めていることもできる。まだ、<できるできるできる>の座にいる。
2024年の今日は3月7日、木曜日です。いま午前8時46分。快晴です。日射しが明るく届いています。何もかもがすっきりしています。此処にわたしが投げ出されています。いいことがすぐにでも起きそうです。予感がわたしを快にします。
畑の九条葱が勢いをつけて伸び上がっています。元気です。数十本の親分葱はそろそろ1m近くあるでしょう。先っちょまで緑がゆたかです。光にあふれています。それを見ていて、ますます快がハイになります。まもなく葱坊主を着けるでしょう。
今日は何をしようかなあ。6日間ずっと、何処にも外出していません。体調不良が解消に向かっています。朝ご飯も食べられました。こころが体をリードできるはずです。外気温は7・6℃。寒く感じます。春の野に出るなら、セーターが必要です。
ただいま夜中。午前2時半。目が覚めた。おれは生きてる。生きてるぞ。誰かに告げたくなる。誰にでもいい。安堵を告げたくなる。息をする。太く息をする。おれが生きていることを喜ぶ者がいるか?
☆
誰もいなくても、おれがいる。ほんとうにそうか?
喜んでいるか?
じゃ、どれくらいの深さだ?
☆
深さを計ってみる。浅い。これじゃ足りない。
☆
おれを生かしている心臓肝臓膵臓肺の臓の懸命さに及んでいない。