寝ているのに眠い。睡眠には深さ浅さがあるから、僕の場合はきっと浅いのだろう。浅い眠りを眠っているのだろう。それだと、たとえば長々と寝ても、眠りの絶対総量は僅かにしかならない。僅かにしかならなければ、充足が得られないはずだ。
朝も眠い。昼も眠い。上の目蓋が下の目蓋にキスをしたがる。
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で、ついつい寝てしまう。するといよいよ深い眠りからは遠離ることになる。で、マイナスの循環になる。ということか。眠りの絶対総量が100とすれば、たとえば100粒の眠りのお米を100mにぽとりぽとりばら撒いた状態だ。
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起きろ!
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起きて、畑へ出て行け。今日は曇り日。暑くない。
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ツピンツピンツピン、目覚めたシジュウガラが、曇り空の彼方で鳴いている。