美しい女の人を見ました。

今日は、美しい人を見ました。

高齢のわたしなんかが、こんな美しい女の人を、見ていいのかなあと思って、たじろいでしまいました。

でも，見ました。

犯罪を犯したようなうしろめたさを覚えました、ちょっぴり。

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自転車に乗って坂道を下って来られました。細い道です。おまけに向こうから対向車が来ています。

わたしは安全を図って、車を停車させました。

美しい女の人は、こちらにわずかだけ頭を下げ、にっこりペダルを漕いで通り過ぎて行かれました。対向車も過ぎて行きました。

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純白のブラウスが光を跳ねていました。

外はおりしも３５℃にまで上がっていました。

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地上にこんなに美しい人がいるということが、そのまま「此処が美しい地上である」ということに直結しているようにも思えました。

嬉しくなりました。いい日になりました。

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帰宅しました。青い夏空を背景にした残像が、まだ見えます。

映像を浮かび上がらせている光が、まぶしくきらきら跳ねています。