ちんぽこもおそそもわいてあふれる湯 山頭火
湯田温泉にこの句の句碑があった。男性性器も女性性器も見える湯というからには此処は共同風呂だ。混浴風呂だ。昔はそんなのがあったのかなあ。わいてあふれるのは湯であって、性器ではあるまい。まあ、湯治客は大方がご老人であろうが。山頭火が日中の乞食から帰って来た。へとへとになって。冬の日は寒さで凍えそうだ。湯煙が湧いている。どぶんと浸かる。眼が暗さに馴染んできた後でよく見ると此処はオットセイの風呂だっだというわけ。人が懐かしかったのであるが。この句碑は中原中也の高等な詩碑の近くにある。それでちゃっかり調和しているのだ。
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