「郵便局を訪ねて1万局 東へ西へ「郵ちゃん」が行く」
光文社新刊 著者 佐滝剛弘 ¥840+税
「郵ちゃん」の旅は、自転車、車、船、鉄道、時にはヘリコプター。
全国津々浦々、十局十色の郵便局を駆けめぐる。
小笠原の母島簡易郵便局に行くには・・・」の見出しだけで即刻自分で貸出。
東京都最南端の郵便局といえば、小笠原諸島の母島にあるJA(農協)と同居の簡易郵便局。
JA職員に郵便、貯金などの業務を委託しているので、簡易郵便局になっているわけだ。
数年前の窓口で「風景印をお願いします」と申し出ると、「ごめんなさい、これしかないです」と普通のスタンプしかなかった。
ところが、この本によると母島簡易郵便局にも風景印が置かれるようになったとのこと。
印影は載っていなかったが、どんなデザインになっているのか気になるな・・・。
ハハジマメジロか、乳房山をあしらったデザインになっているのだろうか?
いや、最南端の絶景、南崎の小富士なのか??と思いを巡らしています。
東京を午前10時に出発、翌日11時半に父島。ははじま丸に乗り継いで15時半到着。およそ30時間かかるのは同じ都内なのに飛行機で地球の裏側、リオデジャネイロ(ブラジル)に行くよりも長い。
小笠原に行くなら父島より母島を選んでしまうので、こう書いていると、母島に帰りたくなったな・・・。 第8章の離島こそニッポンの真髄に興味深い記事が・・・。
著者は風景印のためなら、どんなに交通アクセスの難しいところまで飛んでいく、つわものなんです。
御蔵島に日帰りで押してもらい、東京へ。
わずか数日後になんと日帰りで青ヶ島。
日帰りで青ヶ島!?と目を丸くしてしまいましたが、旅程は下記のとおりだったので、納得。
羽田7:40~(ANA)~八丈8:30/9:20~(ヘリコプター)~青ヶ島9:40/13:30~(還住丸)~八丈16:00/17:30~(ANA)~羽田18:15。
民宿に泊まってのんびりしたほうがよかったかな・・・と書かれてあったが、まさしくそのとおり、青ヶ島は都会の喧騒さを忘れさせてくれる、素敵な島なのに日帰りとはもったいない。
一般人のたどり着けない郵便局・・・すなわち宮内庁内郵便局などの紹介も・・・。
なんと、韓国、中国にも日本に似たように風景印!?と思ったら、大日本帝国の殖民時代の名残で韓国でも風景印を頼めば押してもらえるらしい。
図書館から借りた本だが、この本を購入し、自宅の本棚に置く予定。
旅行記も兼ねているので、風景印に興味のない方でも読みやすいかと思います。
(特に青ヶ島日帰りは10ページもあるので、内容も充実しています)