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秘境駅・豊ヶ丘(とよがおか)駅

2015-10-17 01:13:22 | 2015五能線&道央&カシオペア

 8時46分、豊ヶ丘駅。札沼線全線の駅名を事前に調べておけばよかったのに、うっかり失念しておりました。
 秘境駅へ行こう!のホームページによれば、豊ヶ丘駅はかなり上位に来ており、13位。
 写真は友人が撮ってくれましたが、汽車が出た直後、「さっきの駅、秘境駅だったよ」「えっ?知らなかった・・・あそこに珍しい小屋のようなものあるなと気になって撮っただけ」。
 ここはホームの先にあり、少し奥に見える小屋のようなものは豊ヶ丘駅の待合室。道は舗装されていなくて、まわりは鬱蒼と木々が生い茂る雰囲気。途中下車して、待合室の中を見てみたいものですが、降りてしまうと次に来る汽車が・・・11時49分、次は18時08分がこの日最終。
 北海道医療大学までは輸送密度が高く電化されているのに、そこを過ぎると青天の霹靂。北海道医療大学から22.1キロ(450円)、札幌からは52.6キロ(1070円)。
 JR北海道は新幹線や需要の見込めそうな路線に集中投資をするため、採算の合わない路線や、利用客がいなくても電気代や雪かき代などがかかる駅を廃止する考え。札沼線の北海道医療大学から新十津川間については、まだ報道されていませんが、利用状況を見ると危うい感じです。
 留萌本線の末端区間、留萌から増毛間(16.7キロ)は廃止する方針でほぼ決まったようです。
 利用の見込めない駅の廃止に日本一秘境駅の小幌駅を対象にしていましたが、豊浦町役場が頑張ってくれたお陰で廃止は免れました。役場が1つの駅を管理するなら、なんとか存続できそうですが、三江線は108.1キロ。沿線は過疎化が進んでいるし、厳しい状況。
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寝耳に水、三江線廃止へ

2015-10-17 00:01:01 | 2015中国山地の超ローカル旅
 2015年10月16日の朝。ニュースを見た友人からメールが届きました。開いてみたら、山陰中央新報や中國新聞のトップ記事に「三江線廃止」。
 今まで三江線の記事をアップするたびに「いつまでも存続できますように」と締めくくっていたというのに、叶えずでした。

 山陰中央新報(平成27年10月16日朝刊のトップページ)

 中國新聞も同じくトップページで報じられています。

 三江線は最近、2回も天災に見舞われ、復旧のため長期運休。2006(平成18)年と2013(平成26)年の集中豪雨により、数えきれないほどの土砂崩れ、鉄橋が流されたり・・・で全線復旧にかかった費用は合わせて27億円。
 輸送密度ワーストワンの岩泉線(岩手県の茂市~岩泉間)が2010(平成22)年7月31日の集中豪雨により、土砂崩れ。列車も脱線する事故がありました。1日3往復しかなく、復旧に何十億、何百億もかけて採算が取れるのは難しいという判断により、2014(平成26)年4月1日を以って廃線。マルスのプログラム改修ミスにより、お客さんが自分で操作して発券するMV機(指定席券発売機)で4月1日以降の岩泉線内の乗車券が買えたと話題に。
 只見線も2011(平成23)年7月30日に襲った集中豪雨、何か所の鉄橋が流失し、現在も只見~会津川口間は代行マイクロバス運行中。復旧させるのにおよそ85億円、その区間の利用者は1日平均50名。只見から会津川口まで代行タクシーの運賃はおよそ1万円。乗客は距離に応じたJRの運賃(または定期券)で乗れますが、数名だと赤字が出るのは必至。地元のタクシー会社に委託したほうが活性化につながるし、JR東日本はそのように思っているかも知れない。タクシーは1日13万円(只見から川口は7回。川口から只見は6回)×365日=年間4千745万円。85億円になるまでは180年もかかるので、タクシー会社に委託したほうが経済的かも知れない。
 JR東日本は将来を見据えて慎重派、JR西日本は数年前に27億円も投じて復旧したのに、将来的に採算が合わないからと廃線。最初の天災に見舞われたとき、復旧に巨額を投じても将来の利用は見込めるか慎重に検討していたかどうか。
 新聞記事に三江線の営業損失は年間10億円かかると書かれていました。1日あたりの赤字は27万4千円になる計算。7月に全線乗車したときは乃木から山陰・因美・姫新・伯備・芸備・三江・山陰・山口線・新山口・新幹線・東京の乗車券でしたが、遠距離逓減制で1キロあたりの単価は安くなっています。その切符で三江線全線に乗って、他のお客さん数名と割勘しても全線乗車するのに1人あたり数万円払わないと三江線の収入が満たされていない計算。
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