かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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弱い者苛め

2006-09-03 | 事例
82歳になる老女の預金が差押えになりました。
2月に1度、振り込まれる20万未満の年金を何より頼りにしています。
必要な都度、僅かづつ降ろしています。通帳が金庫代わりです。

降ろしに行ったら降ろせません。残はまだある筈です。
行員の人が教えてくれました。
「差押えになりました。気をつけないと次回入金があればそれも差押えられますよ。」

私は老女から聞いたときは信じられませんでした。
年金は差し押さえ禁止債権ではないか。早速裁判所に電話をしました。
「確かに振り込まれたばかりの時は年金です。然しそれが何日も預けてあると、年金と云うのではなく、預金といったほうが適切になります。もう年金ではないから差し押さえ出来ます。」
裁判所の説明でした。

6年前、夫は他界しました。子供は居ません。夫の保証をしていました。他界後もなにやら書類が一杯届いています。然し何のことやら解らずにそのままにして居ます。今回も何で差し押さえられたか解りません。

こんな弱い者いじめと思われる回収方法が増えているような気がします。
サービサーの回収がそれだけきめが細かくなったのでしょうか。
今日もこんな相談がありました。

「あなたのお父様は保証をしたまま、お亡くなりになられました。あなたはその相続をして居ます。不本意ですが私共はあなたにご請求申し上げます。」父は平成8年に他界して、その後を弟が引き継いで経営した居りました。その会社が3年前に倒産しました。今頃名前も聞いたことの無いサービサーと云うところから請求が来たのです。
相続の時に何も貰ってなければ、借金の相続を知ったときから3ヶ月以内ならば
相続放棄も出来ると聞きましたが、相続の時に現金700万を貰い、税務申告して居ます。
その間、夫の名義ですがマイホームを手に入れました。ローンの保証はして居ます。
パートで100万少し収入がありますが、中高生の子供二人で余裕など全然ありません。

とにかく、1度会って、こちらの現状を説明しよう。話し合いはそれからだと思って居ります。

サービサーの中に、どうしようも無いような債務を譲り受け、強引に回収をしているサービサーが有ると思います。
決まって老人や寡婦のしかも相続や保証債務です。
こんな人を相手に、「払わないと支払い督促の裁判ですよ。」なんて言えば、大概払えるだけは払います。
誰かに相談をしたくても、相談料も満足に払えません。そんな人たちを親切に教える人も居りません。

政府の取った不良債権処理の残務整理の一つです。
こんな人たちと会う都度、誰にと云うことなく、無性に憤りが湧いて来ます。