かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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比較的手持ち資金のある人の返済猶予

2011-04-25 | 事例
Yは不安です。このままで行けばYの資金は今年中には無くなります。
銀行返済が大きいのです。
もう従業員には全員辞めてもらったし、事務所も今月末には解約し、自宅に越す予定です。
今、新しい仕事に手をかけて居ますが、成功すとも失敗するとも解かりません。
しかし、此方が成功するまで、今ある預金を回したいのです。

今までのインテリアの仕事が駄目だと判断し、自分で探し、自分がお客となって、
何回も通った経験から決めました。
今までの経験に無い飲食の仕事です。
それだけに預金は少し持っていたいのです。

月商800万のところに預金3000万。銀行はメガバンク1行です。
昨年借りたのと、此処で最後の仕事の入金が有ったから残は多いです。
この金は、返済より、新事業に使いたいです。

「金融円滑化法があるから。必ず出来ます。預金残が有っても気にせずに、返済猶予を申し込みましょう。」
薦められるままに銀行に申し込みに行きました。
預金は其の銀行に有りますから、銀行に直ぐに指摘を受けそうです。

担当者はインテリア業界の厳しさを良く知って居ます。
しかし、手持ち資金で一寸引っ掛かった見たいです。
「手持ち残が一寸多いですね。しかし、お宅の仕事ならば大きい仕事のときは前途金も
 相当必要ですから、この位は仕方無いでしょう。」
Yは何事もなく返済猶予が出来たのです。
手持ちの額の多少は余り返済猶予には関係ないでしょうか。

Nはコンピューター関連の業者です。
主にホームページの製作などですが、これがピタリと止まりました。

このNも月商は800万くらいなのに銀行には1000万預けて居ます。昨年借りた2000万の残です。
しかし決算書は手持ち現金が4000万になって居ります。
今迄赤字が多く、適当な粉飾費目が無いために、仕方なく、現金残を増やし、黒字決算に
していました。
今の借りれ残5000万は生涯掛けてもNには返済不可能と思って居ります。

800万有れば、返済の月100万を払っても年内は大丈夫です。
しかし、返済猶予が出来るならばやりたい。これもメガ銀の1つ。早速申し込みました。

この場合は銀行の担当者の云う事が違いました。
「貴方の場合、政策公庫、以前の国金ですね、ここが貸してくれそうですね。
 先ずそちらを当たってください。
 それが駄目に時はもう1度話し合いましょう。」
云っても現金が4000万もあれば、お金を借りる口実が有りません。
と云って粉飾ですとは尚云えません。
結局は公庫に断られ、元に戻りました。

粉飾を見抜いたメガ銀の担当者は、Nにお灸をすえたかったのかも知れません。
いずれにせよ、粉飾の弁解に冷や汗1斗。
でも目的は果たしました。

私募債の返済猶予。
Fはどうしてもやらないといけません。
Fが資金に困っている時、助けてくれたのはこのメガ銀でした。
メガ銀は貸付でなく私募債を発行させて全部引き受けてくれたのです。
お陰でFは今迄リスケをやったことが有りません。Fの社債入金は、他行の返済に回ったのです。
お陰でそれまで多かった他行とのトラブルなどは一切消えて、非常によい環境になって居りました。
社債残はは1億8000万にもなって居ました。

其の社債発行をもう出来ませんと通告を受けたのです。
まだ前回の残があるから、4ヶ月位は何処にも返済猶予をしなくても回ります。
其れまでに手を打たないと成りません。

他行は何処も金利だけで了解するでしょう。
しかしこのメガ銀は社債です。社債って返済猶予が適用に成るのでしょうか。

金融庁にも法の対象になって居るか聞きました。
なって居ないそうです。
しかし担当者は「銀行と相談しなさい。社債は駄目だとはっきり書いてありません。
銀行からの債務としてありますから社債も対象に成るという人も居ります。
様は銀行との話し合いです。」毒にも薬にも成らない返事です。

「社債をやった人を知って居ますよ。
 社債のままでは出来ないと全部を貸付金に振り替えたらしいです。それで返済猶予です。」

何と無く出来そうな雰囲気です。
「インターネットでこの銀行が社債も相談に乗ると有りましたよ。」
其の記事はどう探しても見つけることは出来ませんでしたが、力強く感じます。

5月末、もう1度社債の発行を依頼して、駄目の時は返済猶予をお願いしようと思って居ます。
恐らく円満に話がつくでしょう。

以上いずれもメガ銀でした。
地銀や信金ならばモット深刻の話に成ったかも知れないと思って居ります。


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