「しまった。破産がいけなかったか。」
Aは臍をかみましたがもう遅いです。事態はAの思惑通りには動いて居りません。
「一旦破産をして、今の状態を整理しよう。全部出来たら新会社で口座を作ってもらおう。」
これがAの思惑だったのです。
甘すぎました。
中規模ですがゼネコンの下請けですが、仕事振りでも出来栄えでも自信が有りました。
他の追随を許さないだけに、新会社で再口座は簡単と思って居たのです。
実はこの自惚れが彼に破産を決意させたのです。
先代からの借金もあり、会社が回らなくなる事はわかりきって居ます。
飛び込んだ弁護士事務所の自信ありげな口調は彼を決定つけました。
一旦破産をして又出直すのが一番だといいます。
「一時ゼネコンの取引口座は消されるでしょうが、貴方なら直ぐに復活できますよ。
会社と仕事場の不動産は、又買い直せばよいでしょう。」
しかし彼は破産が免責になって又口座の申請を御願いに行った時、先ず不可能と悟ったのです。
一旦自宅や会社を失いますが、これは知人に買い戻して貰ってやがては買い戻せます。
それも仕事が有っての話です。
そればかりでなく、叔父が父の保証をして居たのが、この破産で表面に浮かび、
叔父が苦境に陥っているのです。
「取引先に口座が必要の時、それと迷惑を掛けては為らない保証人が居る時は、
破産以外の方法で債権問題を片漬けないと駄目だ。」
Aが済んでから感じた会社の整理方法です。
第2会社にする方法も、良くこの口座問題では失敗します。
「今度旅館を再生することになりましたね。例の会社分割でやります。」
会社分割で華々しく本も書いている人の直弟子と名乗る人です。
会社分割は、官公庁の入札業者が、其の地位を守る時に良く利用されます。
実績が必要ですから、どうしても前の会社の実績だけは必要になるのです。
「分割で、旅館がうまく行くのだろうか。」
それを証するかのように、直弟子の口から妙な言葉が出ました。
「ところで旅館の資産と言えば不動産しか有りませんが、名目上、不動産を分けないとならないでしょう。
どう分ければ良いと考えますか、旅館内に線を引いて適当に分けるのが良いでしょうか。」
考えもしなかった質問に、私は思わず顔を見つめました。
「冗談じゃあない。不動産は旅館の命ですよ、それを分割したりすれば再生も何も無いですよ。
全部守らなくちゃ。其の方法を考えてやることが第一の義務ですよ。」
こんな人に相談した人が可哀相です。
藁をも掴みたく困っている人が、もっとも注意を要する点です。
結局この旅館の再建策は私が決めました。私は会社分割では再建できなかったと思います。
各都道府県に再生支援協議会が有ります。
此処で相談したがうまく行かず、回ってきた例が何件も有ります。
「再生します。先ず会社の実態を把握しましょう。」
こうして先ず高い経費を払わせ、公認会計士に企業分析を報告させます。
只この価格が倒産しそうなところが払う額では有りません。
のみならず再生するまでお手伝いと言って高い費用の顧問になります。
これだけで、普通の倒産候補は完全に足を引っ張られます。
其のうえ、うたい文句の借入はなくなるか解からないのです。
一寸勇気を出して、自分で交渉をした方が、経費も掛からず結果はうまく出て居ます。
どうしても最初相談した人に依頼するようになります。
自分の今取るべき方法にどんな方法があり、自分はどれを
選択しようとして居ると言える人は先ず皆無です。
しかし一寸でも之を知って居ると、走り出してからの後悔がぐんと減るのも事実です。
あの時あの方法で整理してよかった。
皆がそう言えるようになりたいものです。
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Aは臍をかみましたがもう遅いです。事態はAの思惑通りには動いて居りません。
「一旦破産をして、今の状態を整理しよう。全部出来たら新会社で口座を作ってもらおう。」
これがAの思惑だったのです。
甘すぎました。
中規模ですがゼネコンの下請けですが、仕事振りでも出来栄えでも自信が有りました。
他の追随を許さないだけに、新会社で再口座は簡単と思って居たのです。
実はこの自惚れが彼に破産を決意させたのです。
先代からの借金もあり、会社が回らなくなる事はわかりきって居ます。
飛び込んだ弁護士事務所の自信ありげな口調は彼を決定つけました。
一旦破産をして又出直すのが一番だといいます。
「一時ゼネコンの取引口座は消されるでしょうが、貴方なら直ぐに復活できますよ。
会社と仕事場の不動産は、又買い直せばよいでしょう。」
しかし彼は破産が免責になって又口座の申請を御願いに行った時、先ず不可能と悟ったのです。
一旦自宅や会社を失いますが、これは知人に買い戻して貰ってやがては買い戻せます。
それも仕事が有っての話です。
そればかりでなく、叔父が父の保証をして居たのが、この破産で表面に浮かび、
叔父が苦境に陥っているのです。
「取引先に口座が必要の時、それと迷惑を掛けては為らない保証人が居る時は、
破産以外の方法で債権問題を片漬けないと駄目だ。」
Aが済んでから感じた会社の整理方法です。
第2会社にする方法も、良くこの口座問題では失敗します。
「今度旅館を再生することになりましたね。例の会社分割でやります。」
会社分割で華々しく本も書いている人の直弟子と名乗る人です。
会社分割は、官公庁の入札業者が、其の地位を守る時に良く利用されます。
実績が必要ですから、どうしても前の会社の実績だけは必要になるのです。
「分割で、旅館がうまく行くのだろうか。」
それを証するかのように、直弟子の口から妙な言葉が出ました。
「ところで旅館の資産と言えば不動産しか有りませんが、名目上、不動産を分けないとならないでしょう。
どう分ければ良いと考えますか、旅館内に線を引いて適当に分けるのが良いでしょうか。」
考えもしなかった質問に、私は思わず顔を見つめました。
「冗談じゃあない。不動産は旅館の命ですよ、それを分割したりすれば再生も何も無いですよ。
全部守らなくちゃ。其の方法を考えてやることが第一の義務ですよ。」
こんな人に相談した人が可哀相です。
藁をも掴みたく困っている人が、もっとも注意を要する点です。
結局この旅館の再建策は私が決めました。私は会社分割では再建できなかったと思います。
各都道府県に再生支援協議会が有ります。
此処で相談したがうまく行かず、回ってきた例が何件も有ります。
「再生します。先ず会社の実態を把握しましょう。」
こうして先ず高い経費を払わせ、公認会計士に企業分析を報告させます。
只この価格が倒産しそうなところが払う額では有りません。
のみならず再生するまでお手伝いと言って高い費用の顧問になります。
これだけで、普通の倒産候補は完全に足を引っ張られます。
其のうえ、うたい文句の借入はなくなるか解からないのです。
一寸勇気を出して、自分で交渉をした方が、経費も掛からず結果はうまく出て居ます。
どうしても最初相談した人に依頼するようになります。
自分の今取るべき方法にどんな方法があり、自分はどれを
選択しようとして居ると言える人は先ず皆無です。
しかし一寸でも之を知って居ると、走り出してからの後悔がぐんと減るのも事実です。
あの時あの方法で整理してよかった。
皆がそう言えるようになりたいものです。
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