「駄目だ。今度こそ駄目だ。」
彼に手元には今度の競売価格が有ります。価格は3000万、前回は6500万でした。
何か異常に安くなって居ます。
土地は9人の地主から借り物です。其処に継ぎ足しで1300坪の工場が建って居ます。
その工場を2分して信金と保証協会がそれぞれ1位の抵当権を組んで居ます。
協同して競売を掛けてきたのです。
最初に競売を掛けてからもう3年以上に成ります。
最初は公図と登記があわないとか、双方の申告のタイミングがあわないと騒いで居ましたが、
漸く解決をしたらしく2年前に仕切り直したのでした。
その時は6500万の価格で、それでも「坪5千円、只と同じだ。」なんて騒いだものです。
それが特別売却を待っても売れず、競売はそのまま続行、今回が2回目です。
「2回目って、半年後に前回の7掛けの価格と聞いていたのに、うちは何で一年以上掛かり、しかも価格は半分 以下になって居る。
どうして?」
私にも解かりません。こんな事も有るようです。初めて知りました。
「今度こそ売れますよ。売れれば全て終わりです。」彼は半狂乱です。
「大丈夫だ。3000万であんたが買い戻せばよい。お金が無くても話し合いは出来る。」
「毎月50万を返済。5年分割で払う。保証人に現在同工場を使って居る第2会社をつけよう。5年払ったら
担保は解除します。」
と云う約束です。第二会社は彼とは何も関係は有りません。
相手はOK です。裁判上の和解にして競売は取り下げられました。
しかし、その2年位後、2番の公庫が競売申請をして来ました。
1位の信金も保証協会も又債務者の彼も契約が有りますから放って置きました。
すると、何と今度は競売価格が500万です。
同じ物件が4年経たないうちに6500万から500万まで下がったのです。
彼は信金と保証協会に値下げを要請しましたが受け入れてくれません。
一方公庫の競売は無剰余で取り下げざるを得ませんでした。
5年経ちました。信金も保証協会も担保解除しますと云ってきました。
嬉しかったですが、大変なことに気付きました。
担保解除はしたいですが、すれば順位が上がり公庫が1番に成ります。それに国税の差押もついて居ます。
1番の担保が無くなった事が解かれば、何処も直ちに動き出すでしょう。
この対策は、今までの1番の地位をどこかが継承するしか有りません。
最初から第2会社が1番の継承すると云う条件でしたら万点でした。あの時は気が着きませんでした。
改めて、「担保は今まで通り、信金と保証協会に戻します。そして今後5年間に500万を払うと抵当権者の地位を引継ぎます。」という契約をしたのです。
景気は悪化の一方です。
今回のきつさは11年前に不渡りを出した時の比では有りません。
銀行は貸してくれませんし、手形を割っても呉れません。
まだロプロや振興銀行が健在のうちは手形だけは割れました。その後は出来ません。
資金造りの方法は、パートの賃金を未払いにする事です。結局パートは約束の60%くらいしか貰えません。
そんなパートから訴訟は何回も有りました。しかし無いものは払えません。
それでもパートが残っているのは、ほかに働き口が無いからです。
それでもこの年末はどうしようも有りません。
第2会社の手形で仕入れていましたが、其の手形が不渡りに成ります。
国税や仕入先が飛んでくるでしょうか。パートはどんな態度をとるでしょうか。
一番困るのは工場が直ちに競売になって、造るところも住むところも無くなることです。
競売価格は、前回500万、今までの下がり具合から、今度は200万くらいかも知れないな。
その金も都合がつきません。
大丈夫ですよ。
こんな建物、只でももって行きませんよ。よしんば競売に成っても立ち退くのは一年以上先です。
その時に買い戻してもどうって事は有りません。
当面は、年金の20万で夫婦と娘さんと子供3人が暮らさ無ければ成りませんが、頑張りましょう。
それに、工場の機械類は誰も持って行きませんから親子3人で少しでも仕事が出来ないかな。
不渡りは出すけれど、ここにはずうっと住めます。
http://oguchi-keiei.com/postmail/postmail.html ← お問い合わせは、こちらから
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042-483-3604(10時~17時)
※電話番号は、お間違いの無いようおかけ下さい。
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彼に手元には今度の競売価格が有ります。価格は3000万、前回は6500万でした。
何か異常に安くなって居ます。
土地は9人の地主から借り物です。其処に継ぎ足しで1300坪の工場が建って居ます。
その工場を2分して信金と保証協会がそれぞれ1位の抵当権を組んで居ます。
協同して競売を掛けてきたのです。
最初に競売を掛けてからもう3年以上に成ります。
最初は公図と登記があわないとか、双方の申告のタイミングがあわないと騒いで居ましたが、
漸く解決をしたらしく2年前に仕切り直したのでした。
その時は6500万の価格で、それでも「坪5千円、只と同じだ。」なんて騒いだものです。
それが特別売却を待っても売れず、競売はそのまま続行、今回が2回目です。
「2回目って、半年後に前回の7掛けの価格と聞いていたのに、うちは何で一年以上掛かり、しかも価格は半分 以下になって居る。
どうして?」
私にも解かりません。こんな事も有るようです。初めて知りました。
「今度こそ売れますよ。売れれば全て終わりです。」彼は半狂乱です。
「大丈夫だ。3000万であんたが買い戻せばよい。お金が無くても話し合いは出来る。」
「毎月50万を返済。5年分割で払う。保証人に現在同工場を使って居る第2会社をつけよう。5年払ったら
担保は解除します。」
と云う約束です。第二会社は彼とは何も関係は有りません。
相手はOK です。裁判上の和解にして競売は取り下げられました。
しかし、その2年位後、2番の公庫が競売申請をして来ました。
1位の信金も保証協会も又債務者の彼も契約が有りますから放って置きました。
すると、何と今度は競売価格が500万です。
同じ物件が4年経たないうちに6500万から500万まで下がったのです。
彼は信金と保証協会に値下げを要請しましたが受け入れてくれません。
一方公庫の競売は無剰余で取り下げざるを得ませんでした。
5年経ちました。信金も保証協会も担保解除しますと云ってきました。
嬉しかったですが、大変なことに気付きました。
担保解除はしたいですが、すれば順位が上がり公庫が1番に成ります。それに国税の差押もついて居ます。
1番の担保が無くなった事が解かれば、何処も直ちに動き出すでしょう。
この対策は、今までの1番の地位をどこかが継承するしか有りません。
最初から第2会社が1番の継承すると云う条件でしたら万点でした。あの時は気が着きませんでした。
改めて、「担保は今まで通り、信金と保証協会に戻します。そして今後5年間に500万を払うと抵当権者の地位を引継ぎます。」という契約をしたのです。
景気は悪化の一方です。
今回のきつさは11年前に不渡りを出した時の比では有りません。
銀行は貸してくれませんし、手形を割っても呉れません。
まだロプロや振興銀行が健在のうちは手形だけは割れました。その後は出来ません。
資金造りの方法は、パートの賃金を未払いにする事です。結局パートは約束の60%くらいしか貰えません。
そんなパートから訴訟は何回も有りました。しかし無いものは払えません。
それでもパートが残っているのは、ほかに働き口が無いからです。
それでもこの年末はどうしようも有りません。
第2会社の手形で仕入れていましたが、其の手形が不渡りに成ります。
国税や仕入先が飛んでくるでしょうか。パートはどんな態度をとるでしょうか。
一番困るのは工場が直ちに競売になって、造るところも住むところも無くなることです。
競売価格は、前回500万、今までの下がり具合から、今度は200万くらいかも知れないな。
その金も都合がつきません。
大丈夫ですよ。
こんな建物、只でももって行きませんよ。よしんば競売に成っても立ち退くのは一年以上先です。
その時に買い戻してもどうって事は有りません。
当面は、年金の20万で夫婦と娘さんと子供3人が暮らさ無ければ成りませんが、頑張りましょう。
それに、工場の機械類は誰も持って行きませんから親子3人で少しでも仕事が出来ないかな。
不渡りは出すけれど、ここにはずうっと住めます。
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