かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

地銀の保険金狙い

2013-06-21 | 事例
地銀の態度が急変したのは、社長の急死からでした。
今の返済は元金を約3分の1の100万でお願いして居ます。
今月末、丁度書換えです。次も1年間、元金を100万でお願いして、ほぼ内諾を得て居ました。

其れが突然の死でした。自殺ではないか、密かに噂が流れました。其の通りだったのです。
「あの女房は強いからな。亭主の手前、商売は続けるだろう。」
何でも相談に乗るよ、親切に声を掛ける者も多かった見たいです。続けます。

葬儀の2日後、商工会の集まりがあって彼女も顔を出して居ます。
支店長と会いました。
「これから女手一つです。何かと面倒をお掛けしますが。」
ところが支店長、非常に渋い顔です。
「あのな、奥さん。保険の事、はっきり聞きたいが、保険会社と保険金との表とを
 頂けないかな。明日でもお伺いします。」
「いえ、此方からお伺いします。」
何か彼女はぞうっとしたのです。

会社も家庭も毎月の保険料は大変でした。
銀行は良く嫌味を云ったものです。
商売柄、この保険料ならば何億位か解かって居ます。

最近の会社は評判は非常に悪かったのです。
銀行に100万の返済は続けて居ますが遅滞気味。其れより妙な所から、催促を受けて居て、
其の対応が大変らしいです。
「会社まで取り立てに来る。もう時間の問題だ。」まことしやかに囁かれる噂。
噂ではなく本物でした。

其れでも保険は減らされる事無く続けられていました。

支店長から言われた時、彼女もピンと来ました。
「保険金を狙って居るんだ。」
どうして良いかわかりません。
5年ほど前に親身になって相談してくれたコンサルタントが思い浮かびました。
「で。今度の支払日は何時だ。」
「月末です。」
「返済金は幾ら?」
「普通は100万です。今回は最終回ですから、継続が無ければリスケの分まで請求
 されます。其れでしたら2億4000万です。」

「来るな。書換えをしなければ払えっこない。相手は仮差が直ぐに出来る。
 必ず有るよ。ところで保険会社は、何処何処で幾ら有るの?」
彼女は彼にも教えませんでした。

保険金の受取人は、会社の経営者保険まで、会社や保証に関係ない長女と次女にして居ます。
之は1年前に保険会社に相談したら案外簡単にできました。

そう、彼女の夫は早くから自殺を決意して居たのです。
業界と違った顔が有りました。其処は借金だらけ。身動きが取れません。
何時しか保険金で会社も裏商売も全部きれいにして、女房子供は普通に暮らせる方法を
考えて居たのです。
彼女は薄々は気づいて居たでしょう。
その方が借金に追われているより良く見えます。
気が付かない素振りで、夫の言うままになって居たのです。

彼女の形振り構わぬ動きが始まりました。
保険料の支払い振りもあって、保険会社には顔が利いて居ます。
殆どの会社が事情を察して早期払いに力を入れて呉れました。

先ず会社名義のJAの1億は、1週間で降りました。
夫が死んだ時に持って居たメモ帳には債務明細がのって居ます。
怖い裏商売まで入れて、2億4000有れば、銀行以外は綺麗に成ります。
JAは其の裏商売の整理に使用しました。

相続放棄をすれば子供名義は差押えられません。
しかし彼女は其処まで気づかずそのままです。
放棄を知れば膾炙も無くなると思って居たからです。

月末返済日が過ぎました。勿論払えません。
案の定、翌月4日に成った時、一斉に仮差が有ったのです。

保険会社、其れと既に降りている場合、預ける為の銀行です。
1保険会社が5000万から3000万と予想して一斉に仮差です。
会社名と彼女ばかりでなく、子供たちまで差押されました。
月末の返済が無い、之が仮差の理由です。
そして父親の保証義務は相続されます。誰もこの時点では相続放棄はなされて居ない、が
仮差の当事者に子供たちが居る理由です。

この時の仮差の保証料が8000万、差押金額が3億5000万でした。
所が之が全部空振りでした。中らずとも遠からず。心胆は冷え切りました。

さすが銀行です。其の日のうちに空振りを知ったみたいです。
直ぐに第2弾をやって来たのです。
中2日を置いて2回目の仮差が有りました。
この時は、差押でも極めきめが細かくなって居ました。
お婆ちゃんまで当事者目録に載りました。
保険会社をさらに見直ししました。.
関係ありそうと思った銀行は600キロ離れて居ても仮差が有りました。

その結果、5000万の娘名義の保険金が差押えられたのです。
保証金の合計は」全部で1億3000万でした。

その後、銀行とは和解して居ます。差押えられた5000万は銀行にやり、その後1年毎月
100万を返済すると云う条件でした。

争えばその後相続放棄した5000万の保険金は戻ってくるよと多くの人が言います。
しかし彼女は4名で12-3箇所、詰り全体で50件くらいの仮差は死んでも受ける気持ちが
消えていました。


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6月20日(木)のつぶやき

2013-06-21 | 事例


「私を誰も助けてくれない。」そんなメールからもう3ヶ月経つ。助けるとはお金を貸して呉れると云うことだ。
債務超過で先の計画の経たない2代目の社長の甘えかと、相当注意をしてそのまま。
まだ倒産の噂は聞いて居ない。やってるかな。少しは粘りが出たかも知れない。明日電話しよう。








6月19日(水)のつぶやき

2013-06-20 | 事例


貸金法の改正が有り、過酷な取立ては厳しくなった。もう、取り立てには泣かない。
何て気楽の事を言っているから世の中可笑しい。
合法と云って、立て続けに30ヶ所の差押を何回もやられてご覧。
実害が無くても参る。無関係者に自分の悪い噂を流されて居るのと同じ。
精神的なダメージは暴力以上だ。








6月18日(火)のつぶやき

2013-06-19 | 事例


「死ぬ前に一言言ってくれれば、力に成れたのに。」
この台詞を云う人は実に多い。債務関係で自殺の時は特に言う。
しかし実際に自殺を止められただろうか。
死ぬ人は長時間を掛けて自分を説得する論理を作り出している。
昨日今日知って止めることは不可能だ。出来る方法は一つしかない。


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6月17日(月)のつぶやき

2013-06-18 | 事例


ホームページを全面的に改定しました。
会社が資金不足に成ってから再生まで、考え方が解かる構成に成るようにしたつもりです。
これと実例集のブログを併読をして頂ければ、自然に会社整理から再生までが理解できると自負しています。
よろしく。







車椅子を押して居る時、駅近くは怖い。何処も2m以下の道幅で大勢の歩行者だ。今日はやむない用事。
気が付いた事は、歩く時、前を向いて歩く人は居ない。ぶっつかるのが、何より怖い。
しかし、危ないと思うと大声を上げる間も無く相手はひょいと交わす。
脇見して居ても前が見れるんだ。








6月16日(日)のつぶやき

2013-06-17 | 事例


離婚調停のやり方を、20台前半の男女に別々に教えたことがある。
男は口は達者だが、知識など身につける勉強をしなく弁護士が頼りだ。女は違う。
当初何にも知らなかったのが、教えた通りに動き、終いには弁護士相手に戦う意気込みまで持つ。
最終まで自分で戦うと云う。女の方が頼もしい。








サービサー、回収の手口

2013-06-16 | 事例
「不動産が無ければ貴方は無借金と同じです。」
こう言い切ってくれる専門家も居ます。そうでなくても
「俺には差押されるものが無い。どうサービサーが攻めて来ても平気さ。回収できないね。」
と一人、豪語をして居る人も居ます。
しかし、やがてはそうした人たちも金銭和解をせざるを得ません。少なからずのお金です。
其処まで追い込まれるのです。
一体サービサーはどうやってこうした回収まで漕ぎつけたのでしょうか。

彼はついにサービサーの軍門にひれ伏しました。
サービサーの云う2700で和解です、元金が1600万、1100万は遅延損害金です。
100%の支払。元金だけでなく、遅延損害金まで含んで居ます。
此処2ヶ月の間に、差押える物が無いと云うのに、差押が3回有りました。
之で彼は参ってしまったのです。

サービサーから連絡が有ったのは1年一寸前です。ほかの銀行債権は片付いて居ます。
此処も一度は他のサービサーに譲渡されましたが、回収ができないため、他のサービサーに再譲渡されたのです。
その時彼は100万で和解を切り出したのです。
それで200万位まで覚悟しよう。200万だって元金の12.5%じゃないか、サービサーにとっては御の字じゃあないか。」
しかし今度のサービサーは「桁が違います。」と受付もしませんでした。

かって内整理をした会社です。銀行は払えません。自宅の差押も有りました。
しかし、彼はじめ、役員は皆優秀な技術屋です。
同じ会社名、同じ役員で会社を続け、今では内整理の時より都心の立派なビルに入って
居ます。

ただ内整理の時の銀行の厳しさに対抗するために差押対策だけは完全です。

残った債権者は此処だけ、しかも債権額は2000万以下と小口です。差押をする手がかりは
全然有りません。
常識的には何処かに資産が有りそうと見られては居るでしょうが、今のままではわかる
事は無い。100万で頑張ろうとサービサーの主張に全然妥協せずに頑張りました。

サービサーは此方に妥協の意思が無いと見るや、直ちに訴訟を起し、2700万の枠の債務名義を取り、差押を実行したのです。
差押先は、どうも10年くらい前に銀行に提出した決算書が基になって居るみたいです。
其処に記載された銀行・得意先が中心で、後は今の事務所の近辺の銀行です。全部で39箇所、之が見事な空振りでした。
銀行は勿論、得意先も今は殆ど変って居ます

差押から20日過ぎた頃、サービサーは差押を取り下げました。
「諦めたか、よかった。」と思ったら、4-5日後に又一斉に差押があったのです。
差押の枠が一杯のために一旦取り下げて、枠を新しくしたのです。
今度は売掛金が中心になって居ます。しかも取引が無い企業が多いのです。
相手は山勘で、新しい取引を想定して差押えてきたのです。
今度は其の中に一番の得意先が入っていました。

こうなると完全に彼の負けです。販路が捕まられてしまった上、これから開拓を狙って
居る得意先にも問題企業である事が知られます。
得意先から「取引停止」と怒られ、和解するより他なくなりました。
相手の言う通り、損害金まで含んだ債権額でした。

こんな例も有ります。
サービサーは4000万、此方の希望は800万。少し離れて居ます。
債務名義は取られて居ますから差押対策は万全です。しかい時間ばかり過ぎて、自分の復活の時が無くなるとやきもきして居ます。

こんな彼が、不意の差押を食いました。銀行を主体に40箇所くらいです。
勿論対策は十分でしたから実害は有りません。
「之で諦めるだろう。」と思って居た彼に、意外のところで問題が発生しました。

他人名義の住宅を、支払者を彼にして住宅ローンを組んでいました。
そこが即住宅ローンを不良扱いにすると言い出したのです。
又第2会社は2行の銀行とプロアー取引をして居ます。
この2行は役員でも保証人でもない、実質のオーナーが差押だと云うので、此処も
不良債権扱いにすると言い出したのです。

和解にせざるを得なかったのです。
和解額、2500万でした。

何も手掛かりが無い時のサービサーの手口がわかってきました。
数多い差押です。
資産が有る人。収入が多い人などは何処かに弱みが有り其れがサービサーに解かります。
差押と云う、切羽詰った事が、一番はっきりしたネタを呉れます。

対策は其処まで考えてやらないと成りません。


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6月15日(土)のつぶやき

2013-06-16 | 事例


N公庫は保証人全員から個別に回収し、保証人資格から解除した。
会社は小さく事業をして今日に至っている。合併した政策公庫は最近になってこの会社を突つきだした。
残が有って事業をしているのだから当然かも知れないが、あの時保証人を口説いたニアンスとは違う。
騙されたと云う感が大きい。








6月14日(金)のつぶやき

2013-06-15 | 事例


もう直ぐホームページの改定が終る。閲覧順位を上げましょうと云う業者の誘いを断って、
やっぱりHPは内容だと内容の充実のみに力を入れた。其れも派手でなく、ひっそりと変えた。
2回の更正も終わり、ほっとしている。後1週間で完成する。
それから、徐々に順位か内容かの答えが出る。楽しみだ。








6月13日(木)のつぶやき

2013-06-14 | 事例


政府銀行が合併し政策公庫に成る前、N公庫は、倒産同様な組合の全保証人を丹念に調べて
過酷な回収をし保証人を解除した。組合はかって補助金を貰った関係で解散出来ず、そのまま残して居る。
最近公庫はこの組合を攻めてきた。もう法的手段は取れない筈だが、やはり気になる。何とか成らないか。