今の返済は元金を約3分の1の100万でお願いして居ます。
今月末、丁度書換えです。次も1年間、元金を100万でお願いして、ほぼ内諾を得て居ました。
其れが突然の死でした。自殺ではないか、密かに噂が流れました。其の通りだったのです。
「あの女房は強いからな。亭主の手前、商売は続けるだろう。」
何でも相談に乗るよ、親切に声を掛ける者も多かった見たいです。続けます。
葬儀の2日後、商工会の集まりがあって彼女も顔を出して居ます。
支店長と会いました。
「これから女手一つです。何かと面倒をお掛けしますが。」
ところが支店長、非常に渋い顔です。
「あのな、奥さん。保険の事、はっきり聞きたいが、保険会社と保険金との表とを
頂けないかな。明日でもお伺いします。」
「いえ、此方からお伺いします。」
何か彼女はぞうっとしたのです。
会社も家庭も毎月の保険料は大変でした。
銀行は良く嫌味を云ったものです。
商売柄、この保険料ならば何億位か解かって居ます。
最近の会社は評判は非常に悪かったのです。
銀行に100万の返済は続けて居ますが遅滞気味。其れより妙な所から、催促を受けて居て、
其の対応が大変らしいです。
「会社まで取り立てに来る。もう時間の問題だ。」まことしやかに囁かれる噂。
噂ではなく本物でした。
其れでも保険は減らされる事無く続けられていました。
支店長から言われた時、彼女もピンと来ました。
「保険金を狙って居るんだ。」
どうして良いかわかりません。
5年ほど前に親身になって相談してくれたコンサルタントが思い浮かびました。
「で。今度の支払日は何時だ。」
「月末です。」
「返済金は幾ら?」
「普通は100万です。今回は最終回ですから、継続が無ければリスケの分まで請求
されます。其れでしたら2億4000万です。」
「来るな。書換えをしなければ払えっこない。相手は仮差が直ぐに出来る。
必ず有るよ。ところで保険会社は、何処何処で幾ら有るの?」
彼女は彼にも教えませんでした。
保険金の受取人は、会社の経営者保険まで、会社や保証に関係ない長女と次女にして居ます。
之は1年前に保険会社に相談したら案外簡単にできました。
そう、彼女の夫は早くから自殺を決意して居たのです。
業界と違った顔が有りました。其処は借金だらけ。身動きが取れません。
何時しか保険金で会社も裏商売も全部きれいにして、女房子供は普通に暮らせる方法を
考えて居たのです。
彼女は薄々は気づいて居たでしょう。
その方が借金に追われているより良く見えます。
気が付かない素振りで、夫の言うままになって居たのです。
彼女の形振り構わぬ動きが始まりました。
保険料の支払い振りもあって、保険会社には顔が利いて居ます。
殆どの会社が事情を察して早期払いに力を入れて呉れました。
先ず会社名義のJAの1億は、1週間で降りました。
夫が死んだ時に持って居たメモ帳には債務明細がのって居ます。
怖い裏商売まで入れて、2億4000有れば、銀行以外は綺麗に成ります。
JAは其の裏商売の整理に使用しました。
相続放棄をすれば子供名義は差押えられません。
しかし彼女は其処まで気づかずそのままです。
放棄を知れば膾炙も無くなると思って居たからです。
月末返済日が過ぎました。勿論払えません。
案の定、翌月4日に成った時、一斉に仮差が有ったのです。
保険会社、其れと既に降りている場合、預ける為の銀行です。
1保険会社が5000万から3000万と予想して一斉に仮差です。
会社名と彼女ばかりでなく、子供たちまで差押されました。
月末の返済が無い、之が仮差の理由です。
そして父親の保証義務は相続されます。誰もこの時点では相続放棄はなされて居ない、が
仮差の当事者に子供たちが居る理由です。
この時の仮差の保証料が8000万、差押金額が3億5000万でした。
所が之が全部空振りでした。中らずとも遠からず。心胆は冷え切りました。
さすが銀行です。其の日のうちに空振りを知ったみたいです。
直ぐに第2弾をやって来たのです。
中2日を置いて2回目の仮差が有りました。
この時は、差押でも極めきめが細かくなって居ました。
お婆ちゃんまで当事者目録に載りました。
保険会社をさらに見直ししました。.
関係ありそうと思った銀行は600キロ離れて居ても仮差が有りました。
その結果、5000万の娘名義の保険金が差押えられたのです。
保証金の合計は」全部で1億3000万でした。
その後、銀行とは和解して居ます。差押えられた5000万は銀行にやり、その後1年毎月
100万を返済すると云う条件でした。
争えばその後相続放棄した5000万の保険金は戻ってくるよと多くの人が言います。
しかし彼女は4名で12-3箇所、詰り全体で50件くらいの仮差は死んでも受ける気持ちが
消えていました。
http://oguchi-keiei.com/postmail/postmail.html ← お問い合わせは、こちらから
電話・FAXでのお問い合わせは、
042-483-3604(10時~17時)
※電話番号は、お間違いの無いようおかけ下さい。

↑宜しければ、クリックして下さい

↑こちらのランキングもお願いします

↑こちらのランキングもクリックお願いします