円滑法のお陰で地銀も元金返済を1/3 にする事を3年間認め手来た。法が終っても苦しさは終らない。
「国は3年間も面倒見たから、これで元の金額に戻らないならば代位弁済にする事を希望です。貴方も代位弁済にしましょう。」
金融庁が聞けば何というか。地銀が云って零細企業が騙される。
時効の債権を譲渡して貰ったサービサー。先ず保証人の老婆に言って来た。
「貴方が保証した債権は之だけ残って居ます。支払いは出来なくてもよいですが、この紙に判子をください。」と残高証明にサインを求めている。
老婆が押さずに知らせたからよいが、サービサーも詐欺紛いのことをやって来た。
立派な庭園のある家、任売では売れず競売になりそうだ。裁判所も立派な庭園と云う
事で評価を上げない。むしろ整地代が懸かると云う理由で安くなりそうだ。
残したい庭園が開発や取り壊しでどんどん無くなっている。
寂しい限りだ。庭園を移す事って出来ないものだろうか。出来れば保存も出来る。
大阪の被告が東京の原告から訴訟を受けた。約定により裁判所は東京地裁。
上京する金もないから弁護士に相談したら、大阪在中のまま電話裁判が出来、交通費以下で弁護士が受けてくれた。
便利になった。テレビ電話が発達すれば、出かけることが不要になる。
でもそれでよいかな。
保証人に飛び込んだ彼の奥さんからの訃報。
長い付合いでした。彼の死によってこれから保証の問題が火を吹くでしょう。
でも、電話が切れた後、案外保証人はさばさばして居ました。
「葬儀もお通やもしない家族だけの本当の密葬らしい。儂も行かないよ。」
「彼が自殺した。」保証人は短時間の間に既成の事実として受け止めていたようです。
彼は懸命です。どうしても保証人に捺印させないとなりません。
信金は融資の都度、この保証人が捺印するれば4000万までの枠を与えると云って居ます。
もう3000万使いました。
保証人は言って居ます。
「今までの3000万だって、結局は赤字の穴埋めではないか。溝に捨てる保証さ。
本当に建設的なことに使うならば応援がな。」
義父の会社が失敗。幸い債権者は信金だけでした。
其処に娘婿の彼が乗り出したのです。
「義父はもう経営にタッチさせません。全て私がやります。
成算は有りますから今までのものを棚上げし、融資もお願いできませんか。」
計画書を前に、臆せず述べる娘婿に信金幹部も感心したものです。
信金専務の一言でした。
「この材木の事業は地場産業として育てるのが銀行の責任でもある。
保証人次第では融資もよかろう。」
義父と材木仲間の保証人、義理人情に厚い保証人が居たものですから、再建に走り出す事が出来ました。
信金は約束しました。貸付毎、保証人が署名すれば、累計4000万まで融資する。
手形割引は、別勘定で1500万まで認めると云うものでした。
社員も取引先も彼に期待しました。
頭こそ低く有りませんが、何だか自信が有りそうです。
精力的に立ち回る彼を社員は頼もしく見ていました。
ただ一人、彼の奥さんだけはどこか浮かぬ顔です。
山から伐採して搬出、丸太のままか、製材して販売ですが、外材に押されて低利です。
特に伐採は赤字事業です。漸くこの仕事を個人事業に切り替えて、会社は個人と契約して
赤字を減らす算段でした。其れを彼は、会社は一貫した仕事をすべきと、また元に戻して
しまったのです。
個人企業は新しい機械も購入して居ました。全部の解決に1000万を借りて居ます。
彼の社員に見せた自慢げな顔を思いだします。
こんな事でも1000万を保証させました。
近くにある中電の火力発電所が出力アップする。大量のチップが必要だ。わが社に求めてきたと大騒ぎです。
そのために生木を乾かす乾燥室が必用だと、之も1000万借りて居ます。
騒ぎは1000万借りる為の工作でした。何回も聞いての上の報告です。
借りた1000万は確かに乾燥室にも使われて居ますが殆どは赤字穴埋めです。
この頃になりますと、さすがに保証人も気が付きます。
「商売が狂うのは良いが、それに使おうと借りたお金は余る筈だ。
其れはどうなっているの?」
明確な答えが出ないうちに次の保証の催促です。
安曇野に、たまたまログハウスが1軒、本当に売れたのです。
彼は之を20軒に増えたのです。キャンプ用にログハウスで固める。
1件はサンプル納品をしました。決まれば、材料も仕入が必要。
結果として、之も失敗です。
さすが保証人のみでなく銀行も疑うようになって居ました。
しかしここからが彼の本領発揮です。
いつも堂々としている。意表をついた借方をしてくる。口実が露見した場合の態度も
物怖しなく立派で、こちらがどきまきする。
そのくせ彼は保証人のところに何回もお金を借りに来て居ます。
銀行は貸せませんから、知人でお金を持って居るのは保証人くらいしか居りません。
さすが此処だけは毎月きちんと清算をして居ります。
「相当詰って居るのじゃあないかい?。やっていけるの?
急に破産なんて有った時は、儂は打つ手が無いから、それだけな止めてね。
まだ夜逃げの方が、口実時間が稼げるだけ儂はいいな。」
冗談交じりに云った事が有ります。
彼は暫く彼を凝視して居ましたが言いました。
「破産なんて私には出来ませんよ。楽になるどころか、今まで私に騙されたとと云って
騒動がおきますよ。破産できる物が羨ましいですね。
女房が一番私を知って居ますよ。」
2月ほど前の会話です。
それから借りに来なかったから若干良くなったかと思って居たところです。
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でも、電話が切れた後、案外保証人はさばさばして居ました。
「葬儀もお通やもしない家族だけの本当の密葬らしい。儂も行かないよ。」
「彼が自殺した。」保証人は短時間の間に既成の事実として受け止めていたようです。
彼は懸命です。どうしても保証人に捺印させないとなりません。
信金は融資の都度、この保証人が捺印するれば4000万までの枠を与えると云って居ます。
もう3000万使いました。
保証人は言って居ます。
「今までの3000万だって、結局は赤字の穴埋めではないか。溝に捨てる保証さ。
本当に建設的なことに使うならば応援がな。」
義父の会社が失敗。幸い債権者は信金だけでした。
其処に娘婿の彼が乗り出したのです。
「義父はもう経営にタッチさせません。全て私がやります。
成算は有りますから今までのものを棚上げし、融資もお願いできませんか。」
計画書を前に、臆せず述べる娘婿に信金幹部も感心したものです。
信金専務の一言でした。
「この材木の事業は地場産業として育てるのが銀行の責任でもある。
保証人次第では融資もよかろう。」
義父と材木仲間の保証人、義理人情に厚い保証人が居たものですから、再建に走り出す事が出来ました。
信金は約束しました。貸付毎、保証人が署名すれば、累計4000万まで融資する。
手形割引は、別勘定で1500万まで認めると云うものでした。
社員も取引先も彼に期待しました。
頭こそ低く有りませんが、何だか自信が有りそうです。
精力的に立ち回る彼を社員は頼もしく見ていました。
ただ一人、彼の奥さんだけはどこか浮かぬ顔です。
山から伐採して搬出、丸太のままか、製材して販売ですが、外材に押されて低利です。
特に伐採は赤字事業です。漸くこの仕事を個人事業に切り替えて、会社は個人と契約して
赤字を減らす算段でした。其れを彼は、会社は一貫した仕事をすべきと、また元に戻して
しまったのです。
個人企業は新しい機械も購入して居ました。全部の解決に1000万を借りて居ます。
彼の社員に見せた自慢げな顔を思いだします。
こんな事でも1000万を保証させました。
近くにある中電の火力発電所が出力アップする。大量のチップが必要だ。わが社に求めてきたと大騒ぎです。
そのために生木を乾かす乾燥室が必用だと、之も1000万借りて居ます。
騒ぎは1000万借りる為の工作でした。何回も聞いての上の報告です。
借りた1000万は確かに乾燥室にも使われて居ますが殆どは赤字穴埋めです。
この頃になりますと、さすがに保証人も気が付きます。
「商売が狂うのは良いが、それに使おうと借りたお金は余る筈だ。
其れはどうなっているの?」
明確な答えが出ないうちに次の保証の催促です。
安曇野に、たまたまログハウスが1軒、本当に売れたのです。
彼は之を20軒に増えたのです。キャンプ用にログハウスで固める。
1件はサンプル納品をしました。決まれば、材料も仕入が必要。
結果として、之も失敗です。
さすが保証人のみでなく銀行も疑うようになって居ました。
しかしここからが彼の本領発揮です。
いつも堂々としている。意表をついた借方をしてくる。口実が露見した場合の態度も
物怖しなく立派で、こちらがどきまきする。
そのくせ彼は保証人のところに何回もお金を借りに来て居ます。
銀行は貸せませんから、知人でお金を持って居るのは保証人くらいしか居りません。
さすが此処だけは毎月きちんと清算をして居ります。
「相当詰って居るのじゃあないかい?。やっていけるの?
急に破産なんて有った時は、儂は打つ手が無いから、それだけな止めてね。
まだ夜逃げの方が、口実時間が稼げるだけ儂はいいな。」
冗談交じりに云った事が有ります。
彼は暫く彼を凝視して居ましたが言いました。
「破産なんて私には出来ませんよ。楽になるどころか、今まで私に騙されたとと云って
騒動がおきますよ。破産できる物が羨ましいですね。
女房が一番私を知って居ますよ。」
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製造業で相談した人から電話が多い。「自分はむしろ悪くなって居る。世間はどうですか。」と云うのが趣旨。
円安と騒いでも自分のところには回って来ないばかりか逆に受注は減っている傾向と云う。
先ず大手が潤ってから、次第に中小・零細になると解かっては居るが、もう待てる限界だ。