「森の学舎」の日々のできごと

学習塾「森の学舎」の日々のできごとや、“おかさん”の感じたことなどをつづっていきます。

「変身」(カフカのそれではなく、子ども達の成長振りについて)

2012-06-20 11:52:03 | Weblog

先程のブログの「追記」に、ある中学2年生の「変身」ぶりに驚かされたことを紹介しました。

その紹介文を書いている最中に、もう一人「変身」しかかっている生徒がいることが頭に浮かびました。

 

こちらも中2生です。

前回の「数学」の時間に 「「等式の変形」に関する問題をマスターしてしまいたいので、何かいい問題はない?」

と“おかさん”に申し出てきた生徒のことです。

 

これを聞いて、内心ちょっとびっくりしました。

「学び舎日誌」の効果かな?とも思いました。

 

今までに、その生徒は「明確な意思を持って、今日はこれをやるぞ!」という姿勢を見せたことがありませんでした。

その生徒からの申し出だったからです。

 

その日、その生徒は「等式の変形問題」だけをやって満足して帰りました。

そして、昨日、自分自身で一度解いたことのあるテキスト上の「等式の変形」に取り組んでいました。

「また、やり方忘れちゃったから。」といいながら。

 

「これはものになるぞ!」と思いました。

 

今回の期末テストでは、大して「等式の変形問題」は出ないと思います。せいぜい2~3問でしょう。

なので、あまりぱっとした成績にはならないかもしれません。

でも、これでいいんです。

こうやって、足元を一歩一歩踏み固めながら進めていけば、数学は必ずできるようになります。

「数学」はそのようにできている科目なんです。

 

と、大きく「変身」するために、せっせと“さなぎ”になろうとしている生徒に目を細めてしまいました。これも昨日のことです。

(“さなぎ”になってじっとしている間は、外からは何の変化も見られませんが、これでいいんです。あとで大きく変身するんです!)

 

<追記>

こうして、生徒達の良い「変身」ぶりを書いていると、「あっ!あいつも。」、「あっあの子も!」と思いつきます。

なのに、普段ちっともそれらの生徒達の成長振りを“ほめて”いません。

もう少しその生徒自身も気づいていない成長振りを“ほめて”あげなければと思いました。

 

それと話は若干変わりますが、何年も生徒と時を過ごしていると、いつの間にか

声変わりしていたり、身長が10cm以上伸びていたり、ニキビを顔に作ったり・・・・。

と言うことにも、時として気づき驚かされたりします。

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台風一過の森で大水青蛾(オオミズアオ)と出会う(えっ!これできたの?やればできるじゃん!)

2012-06-20 11:05:27 | Weblog

台風一過の森を散歩してきました。

小さな小枝が散乱していましたが、いつもと変わらず気持ちの良い空間を保っていました。

 

そんな中、オオミズアオが仰向けになって地面に横たわっているのを見つけました。

ちょうど、「あんなにひどい台風だったから、さぞかし鳥達も大変だったろうな!」と考えている時でした。

よく見ると足は完全にはたたまれていませんでした。

裏返しにしてあげようと小枝を動かすと、まだ生きていることがわかりました。

片方の触覚がかなり損傷していましたが、ひょっとしたら生き延びてくれるかもしれません。

 

蛾は“おかさん”もあまり好きではありませんが、このオオミズアオは蛾には見えない優雅さがあるように思います。

オオミズアオを道からすこし外れたところに置いて散歩を続けました。

 

こちらは日曜日に撮ったものです。きのこも少しでも自分の生きる余地があるとすぐに顔を出します。

 

<追記>

昨日は台風が接近してきていたので、中学生の学習は、午後8時までとしました。

そんな中、一人の中2生から「連立方程式の文章題」について質問を受けました。

 

その子は、数学が得意ではなく、与えた数学のサクセスロードの「文字と式」を他の生徒の10倍くらい苦労して進めている子でした。

サクセスに載っている問題の一問一問につまずいてしまうのです。だから容易には進みません。

でもそんなことを苦にもせず、とにかく進めてくれます。そんな生徒です。

 

昨日“おかさん”が驚いたのは、学校のワークにある連立方程式文章問題の内、質問をされた一問を除いて全部その生徒自身が正しく方程式を立てていたことにです。

中には、せっかく立てた方程式はあっていたにもかかわらず、その計算で間違えているものもありましたが、これには驚きました。

そしてものすごく嬉しく思いました。

 

「やっぱ人間やればできるんだ!」

ということを証明してくれたんです。

それに与えたサクセスロードの「文字と式」が本当に良くできた教材であることも証明してくれたのです。

(最初にこの薄っぺらな教材を手にしたとき、「そうか、この基礎的な事項が身についていないから数学ができないんだ。」、「逆に、数学が実が苦手な子にはこれをやってもらえばいいんだ。」と思ったのを思い出しました。それが見事に証明されました。このことも、とても嬉しいことでした。)

 

その子はきっと、また頓珍漢な質問をして“おかさん”を悩ませることが多々あると思います。

でも、こんなに成果が上がるのならば、大いに“おかさん”を悩まして欲しいものだと思いました。

 

コメント (2)
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