3年ほど前、小笠原伯爵邸の見学会に行ってきました。
結婚式などにも利用されているレストランですが、なかなかいく機会もなくて・・・思いっきり見学できるチャンス
1927年(昭和2年)に建築されたスパニッシュ風の邸宅は、旧小倉藩主、小笠原長幹の本邸。建設当時は2万坪も有しており、別館に子供部屋や茶室もあったそうです。設計は、曾禰中條建築事務所。慶応大学図書館なども手掛けてた当時最大の建築事務所です。
葡萄棚をデザインしたひさし(キャノピー)をくぐると、鳥かごがデザインされた扉がお出迎え
館内のあちこちに鳥がデザインされていて、別名「小鳥の館」と呼ばれているとか。そういえば、玄関先の木も鳥さんカットになってましたね
玄関ホールの天井には小川三知のステンドグラス(復元)。鳩のデザインですね。かわいらしい!
小花も こちらはオリジナルを締め直したもののようです。
グランドサロン(大食堂)は重厚なたたずまい。
テーブルは当時のもの! ここで家族そろって食事をすることはほとんどなかったようで、お客様用だったのかな?
テラスは現在はレストラン席に。右手はかつての書斎、居間だったスペース。
イスラム風のシガールーム。当時の習わしだったようですよ。円形の部屋に放射線状に椅子を配置。旅先でここで撮影したポスターをみつけてびっくりしたことがあります 印象的なお部屋だったので、すぐわかった!
ブルーと色調と金模様がエキゾチック。
外側からみるとこんな外観になっています。意外とカワイイでしょ?
小花を散らした装飾タイルは小森忍によるもの。銀座ライオンのビアホールの壁画も手掛けた陶磁器研究の第一人者です。
パティオもありますよ
館内の照明はほとんど新たに設置されたものだそうで、建築当時のものはこれだけ。
小笠原家の表紋、三階菱がデザインされてます
見学の後、館内のカフェ、OGA BARでお茶をして。
ケーキは売り切れだったので、焼菓子セット(¥900+税)を。
パウンドケーキ、クッキー、生チョコ、ギモーブ、パートオフリュイ。
帰る頃には日も落ちて、玄関もまた違った雰囲気に。レトロ建築、堪能しましたー
サイトではWEB邸宅ツアーもできるので、興味のある方はぜひ。地下のワインセラーは、もしかして昔のお風呂? うーん、見に行きたい!
東京都新宿区河田町10-10