津軽鉄道の終着駅、津軽中里までやってきたお目当ては、宮越家離れのステンドグラス
1920年(大正9年)、宮越家の9代宮越正治が妻の33歳の誕生祝に建てた離れ「詩夢庵」を彩るステンドグラス、旧鳩山邸や小笠原伯爵邸などを手掛けた小川三知の作品です。現存しているものは少ないですが、宮越家のものは製作当時のオリジナル。めちゃくちゃ貴重です! 毎年春と秋の2回のみ公開しており、ぜひともきてみたかった!
涼み座敷の窓に描かれているのは、木蓮、あじさい、はぜ。
真珠色の木蓮は春、朱色のハゼは秋。
ブルーと紫のあじさいは夏を表現。ワタシのスマホの画質ではお伝えしきれないのですが、光の加減でいくつもの色が重なり、可憐で美しかった
庭の木々を背景に、季節の移り変わりを楽しむ趣向。冬の花がないのは雪の白の景色があるから。小川三知は青森には一度もきていないそうですが、よく考えられたすてきなデザインですね。障子のように桟がある窓で、和室にも違和感なくとても合っています。
おとなりの円窓の間にもステンドグラス。
十三潟の景色。キラキラと水面が反射しているよう!繊細な色の変化にうっとり。
公開はされていませんが、浴室にもやなぎ、しょうぶのステンドグラスがあるそうですよ。優雅な気持ちで湯舟につかれそうですね 明るい時間に入りたいな♪
今秋、話題になった奥の間の「花鳥之図」。狩野派の作品と伝えられているものですが、大英博物館の所蔵作品と対になるものである可能性が高いと判明!(宮越家のものは春夏、大映博物館のものは秋冬)。もしそうなら、国宝、重要文化財級では!? 宮越家が代々大切に守ってきたもので保存状態がとてもよく、色彩が鮮明でびっくりしました。過去イチぐらいすばらしかったです
隣の山欄の間の襖絵も狩野派の「風俗山水図」。
ちょうどニュースが流れた後に公開がはじまり、秋の公開チケットは早々に売り切れたみたいですね。ワタシもギリギリでした 見学者は駅などの指定の場所から専用バスにのり、ボランティアのガイドさんの案内で回るスタイル。町をあげて公開イベントを支えている印象。
津軽中里駅では襖絵の複製画が展示されており、間近でみることができました!
見学前、指定のバス時間まで少し時間があったので、軽くおさんぽしてみつけたお菓子屋さんのシュークリーム 駅から5分ほど?駅の待合でいただきました!
シュークリーム(¥140)、カリッとサクッとしたクッキー生地に、クリームがとろり おいしかった! さらにこのお値段、コンビニより安いかも!?
フリアン(¥160)とエンガディーナ(¥200)もおいしい。フリアン、小さい頃お菓子の本でみましたが、今作っているお店あまりないですよね?外はすこしカリッとしているけど中はふっくら&しっとり。卵白をつかっていて、ふっくらしたバター少なめのフィナンシェみたいな感じ? エンガディーナは甘めのキャラメルをサンド、すきな味です
昔からある町のケーキ屋さんといったお店。ケーキもいくつかおいてあり、いちごのショートケーキもあって感激!(最近はいちご使ってないお菓子屋さんも多いから)。カフェコーナーがあればいただきたかった!店構えは控えめですが、レベルは高いと思う。この日は定休日でしたが、人気のパン屋さん「松しま」の分店らしいです。小さな町でしたが、お店もがんばってほしいと思う!
帰りの車窓から。岩木山、かな?
よかったな 今回もよい旅になりました!
松しま分店 ル・パンドール
青森県中泊町大字中里字紅葉坂44-1