旅館の窓を開けると、佐多岬から九州に向かうフェリーが見えました。空はどんよりと曇っていて、今にも雨が降り出しそうです。週間天気予報では日曜日は曇り、月曜日から雨だといっていましたが、早まったようです。
三崎町から始まる197号線は、延々と登り坂道が続きます。
立派な白い建物があったので、なにかと近づいたら、トイレでした。
尾根まで出ると、トンネルが多いもののアップダウンはましになり、走りやすくなりました。道の駅瀬戸農業公園で休憩していると、小さな犬を連れた夫婦連れのご主人に話しかけられました。自転車で日本一周をしていると言うと、うらやましいですと言われました。
話のあと、そのご夫婦は立派なキャンピングカーに乗り込まれました。
僕、そっちのほうが羨ましいです。
子供が独立したら、小さなキャンピングカーを手に入れて、嫁さんと今、走っている道を走りたいものです。
どうして国道197号線をメロディーラインというのかなと思ったら、横を通り過ぎる車のタイヤから、タンタッタッタタンタッタン タンタッタッタターというメロディーが聞こえてきました。聞いたこともある曲で、歌詞もあやふやながら浮かんでくるのですが、題名が思い出せません(あとで家族に聞いたら、「みかんの花咲く丘」でした)。
道の駅を過ぎたところで、本格的に雨が降ってきました。ポンチョを着込んで国道197号線を走り抜け、国道378号線に入ったところで、宿の女将さんにいただいた焼きおにぎりを食しました。
二宮敬作記念公園の看板があったので、
矢印に沿って道を下っていくと、「夕やけ公園」?
おかしいなぁと戻ってみると、看板のすぐ裏、死角になるところに公園の看板がありました。
小さな公園で、二宮敬作の像が立っていました。二宮敬作は、幕末のドイツ医師シーボルトにゆかりのある人だそうです。
幕末の時代小説のなかに、そんな人がいたような、いなかったような・・・
国道378号線の斜面には、綺麗な菜の花が一面に咲いていました。なにかイベントがあるのか、雨の中を親子連れなど、たくさんの人が歩道を歩いていました。
伊予鉄道の都中港駅で、松山行の電車が止まっていました。ずっと雨の中を走っていたので、思わずBromptonを畳んで電車に飛び乗りたくなりました。
松山空港で、高知空港の横を通ったときみたいに、飛行機とBromptonのツーショットを撮りたいと思って、雨の中しばらく飛行機が飛び立つのを待っていたら、飛行機は海の方へ飛んでいきました・・・
ようやく松山にたどり着きましたが、松山城も霧に隠れて見えません。
バスの出発まで時間がたっぷりあるので、道後温泉のお土産物街をぶらぶらしていたら、お箸に名前を彫ってくれる店があったので、子供たちの干支の箸に名前を彫ってもらいました。
「千と千尋の神隠し」のモデルになり、日本最古といわれる道後温泉本館の湯船で体を温めて、家路につきました。
19日目
走行距離 110.4km(GPS計測)
総走行距離 1,787.5km
出発時間 08:30 (佐田岬)
到着時間 17:35 (松山)
走行時間 9時間5分
平均速度 12.2km/h
見た所もあったりしてわくわくしながら読ませていただきました(^o^)。
【コメントありがとうございます。
本当に雨の日の自転車は気持ちがめげます。
小さな駅にもドラマがあるのですね。そんなのにたくさん出会える旅にしたいと思います。
okkun】