「三好鉄生」
1951年11月30日生まれの69歳
1951年11月30日生まれ。北海道出身。1970年、音楽好きのヤマの男でバンドを作ろうと誘われるまま、父や兄たちのいる赤平炭鉱に入った。30歳でデビュー、ヒットして受賞曲となった2作目「涙をふいて」は、栄養ドリンクのTVCMに使われ、自らも出演。他に「アイラブユーこの街」「素敵だね」など。TV出演作に『湘南ペンション通り』『人間万事塞翁が丙午』等。
2012/08/30 (2018/05/17更新) (CDジャーナル)
*https://tower.jp/artist/284498/%E4%B8%89%E8%B2%B4%E5%93%B2%E6%88%90-(%E4%B8%89%E5%A5%BD%E9%89%84%E7%94%9F) より
現在。ライブは?「涙をふいて」「すごい男の唄」の誕生秘話は?
現在も歌手活動をしており、所属レコード会社との契約があり2017年3月29日にベストアルバム『三好鉄生BEST』をリリースし、また同日リマスターアルバム『男だから・・・』をリリースしました。
その後、ライブ活動なども行っていないようであり、2018年の予定も決まっていない状況です。確かに懐かしの歌手なので特に予定も無いのかも知れません。しかし1980年代にヒット曲や俳優としての活動もしているためひとたびメディアに出れば知っている人は居るはずです。
ではここから三好鉄生さんの楽曲「涙をふいて」「すごい男の唄」について書いていきます。
まずは涙をふいて。この曲は三好鉄生さんに於いてセカンドシングルで1982年8月5日にリリースされました。作詞康珍化 作曲 鈴木キサブローという事で職業作家さんが描いた楽曲です。この曲のデモテープでは作曲家の鈴木キサブローさんがギター一本で仮歌を歌い、涙をふいてと言う部分だけはその時点で言葉としてあり、その言葉を活かして歌詞を書いて欲しいとオーダーしました。結果としてあの曲が出来上がったようです。
また当時はお金があったようでこの曲をレコーディングした場所はアメリカのロスアンゼルス、アレンジャーはlongTrainRunningでお馴染みのドゥービーブラザーズのジェフバクスターが担当しました。またギターによる間奏はレコーディングディレクターが気に入らずジェフが弾いた物はNGとして日本のスタジオミュージシャン芳野藤丸さんが弾いた物が採用されたようです。
この曲で三好鉄生さんはボーカリストとして生きていくことが出来るようになりましたし、この曲だけは今でも色んな人に歌われている名曲です。職業作家が書いたヒット曲は今殆どありませんが当時は職業作家がまだまだ活躍していた良い時代と言えそうです。
売上げ枚数は11万枚を数え、大ヒットをもたらしました。また、三好鉄生さんは苦労人で一般の仕事をしながらオーディションに合格した経歴の持ち主でデビュー時には既に30歳を迎えていました。
しかし、歌手デビュー前からドラマ出演が決まるなどの数奇な運命の悪戯があり現在に至っているようです。
続いては「すごい男の唄」についてです。1987年にリリースされ作詞仲畑貴志さん作曲服部克久さんでした。
ビールのCMソングであり最初は柳ジョージさんが歌っており、レコード化するときに三好鉄生さんに歌手が変わったという曰く付きの曲でした。柳ジョージさんはこの曲は企画物の単発作品だと思い、レコード化の話が持ち上がった際に拒否し声が近かった三好鉄生さんに話が回ってきた物です。
確かに歌詞の中にビールが出てきてビールのCMソングですから、企画物と考えるのは当たり前と言えば当たり前です。また、柳ジョージさんの根底にある音楽はR&Bなのでポップス色が強いこの曲はあまり気に入らなかったのかも知れませんね。
CMとレコードで歌っている人間が違うというのはあまり聞いたことがない珍しいエピソードですよね。レコーディングまではこう言った話はあります。しかし目論見通りこの曲は三好鉄生さんが歌いヒットしました。
しかし、2009年に服部克久さんが発売したアルバムの中に、柳ジョージさんが歌ったすごい男の歌が収録されています。柳ジョージさんは他界しているため出来たことなのかも知れません。
*https://folk-song.net/2018/01/10/miyoshi-tetsuo/ より