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< 郷土料理 > 長野 えごの酢味噌あえ

2025-01-19 07:19:16 | 郷土料理

 「えごの酢味噌あえ」

 主な伝承地域 北信地域、中信地域

 主な使用食材 エゴ草

 歴史・由来・関連行事
 「えご」は「エゴ草」という海藻を煮溶かして固めたもので、新潟県などにも伝わる郷土料理。エゴ草は、日本海沿岸の漁村から行商人によって信州の山村に運ばれたといわれており、「えご」を食すのは、「塩の道」沿道の大北地域から長野西山地域(信州新町、小川、中条、七二会等)を中心に分布する。冷蔵庫がまだなかった頃、海のない長野県では、保存性の高い海産物は、不足しがちな栄養素をとるための貴重な食材だった。えごは、大正末には食べられていたと考えられており、新潟県の沿岸部から何日もかけて運ばれていた。飯山近くでは、そのまま煮溶かして「えご」と呼ぶ。南部を除いて多くの地域で食べられており、辛子醤油、辛子酢味噌、辛子などで食べる。木島平や安曇野(豊科南穂高付近)では、煮溶かす前に白くして日にさらしたものを煮溶かして「いご」と呼び、山椒味噌、けずり節と醤油、わさび醤油、辛子醤油などをつけて食べる。新潟県から入ってきたエゴ草は、北信地域で売り切れてしまい、長野市や松本市の大きな町までほとんど届かなかったという。そのため、長野県の北部を中心に伝わり根付いたといわれている。また、新潟県のエゴ草の郷土料理もそのままの色で煮溶かして食べる習慣の地域と、えごを水に濡らして天日に干し白くさらしてから煮溶かして食べる習慣の地域があり、盆の行事食を中心として伝えられている。

 食習の機会や時季
 年間を通して食べられている。「えご」は盆の御馳走であるばかりでなく,冠婚葬祭にもなくてはならない食べ物としてえごがつくられている。

 飲食方法
 エゴ草を水で洗って十分吸水させ、 鍋に入れてひたひたになる程度の水を加えて火にかける。しゃもじでよく練ったら型に流し入れ、固めたものを刺身こんにゃくのように切り、酢味噌やわさび醤油などをつけて食べる。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 以前のように各家庭でつくられる機会は減ったが、現在も「えご」をつくる家庭もある。地元のスーパーマーケットなどで、えごやエゴ草を手に入れることができる。飯山市では「えご」を古くから冠婚葬祭などにおいて食され、親しまれてきた郷土食の一つとして、平成19年に「笹寿司」「富倉そば」「いもなます」の3品とともに、飯山市の無形民俗文化財に認定し、飯山を代表する食文化として今も引き継いでいる。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/ego_no_sumisoae_nagano.html より


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