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< 郷土料理 > 山梨 いもがら入り太巻き寿司

2024-12-26 07:45:19 | 郷土料理

 「いもがら入り太巻き寿司」

 主な伝承地域 県内全域

 主な使用食材 いもがら、干ししいたけ、きゅうり、でんぶ、すし飯、のり

 歴史・由来・関連行事
 山梨県内各地で日常的によく食べられている「いもがら」は、八つ頭や赤芽芋などの里芋や、葉柄(葉と茎の間)を収穫するためにつくられたはす芋の芋茎部分である「ずいき」の皮を剥いて干したもので、「干しずいき」とも呼ばれ、保存食としていろいろな料理に使われている。水でもどした「いもがら」は、だしや調味料の染み込みが良く、食感も繊維質によりシャキシャキとしている。酢の物や煮物、きんぴらなどの常備菜のほか、味噌汁や「ほうとう」などへも入れられて日常的に食べられている。「いもがら入り太巻き寿司」はそんな庶民の味の「いもがら」を甘辛く煮て、かんぴょうのように中に入れる具材として使ったもので、古くから冠婚葬祭や人が集う時にごちそうとしてふるまわれた。その美味しさには根強い人気があり、今後も残したい”ふるさとの味”として現在も受け継がれている。

 食習の機会や時季
 「ずいき」の収穫は初夏から夏にかけてだが、それを干して加工した「いもがら」は保存がきくので通年、様々な料理にて食べられている。「いもがら入り太巻き寿司」もまた、各家庭で日常的につくられるほか、冠婚葬祭や人が集まるときなど季節問わずにつくられる。

 飲食方法
 巻きすにおいたのりにすし飯をのせ、醤油や砂糖などを煮含めた干ししいたけといもがら、1cm角の棒状に切った厚焼き卵、縦に切ったきゅうりなどとともに巻いて巻き寿司をつくる。切り分けて甘酢しょうがを添える。好みで、ちくわ、油揚げ、人参なども煮汁で煮て、一緒に巻いても美味しい。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 「ずいき(いもがら)料理」は山梨県が次世代への継承に取り組んでいく郷土食176品目「やまなしの食」のうち、さらに代表的な47品目としてしぼられた「特選やまなしの食」に選定されている。各家庭でつくられたり、飲食店などでも食べることができ、次世代へ伝承されている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/imogara_iri_futomaki_sushi_yama_nashi.html より


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