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<地理的表示(GI)保護制度> 登録番号 40.  美東ごぼう

2021-02-03 07:26:28 | 食品

 登録番号 第40号 美東ごぼう

 特定農林水産物等の区分 第2類 野菜類 ごぼう

 特定農林水産物等の生産地 山口県美祢市美東町
 登録生産者団体 山口美祢農業協同組合

 特定農林水産物等の特性 長根のごぼうで先端まで肉付きが良く、食感が柔らかい。丁寧な出荷作業で香りが損なわれない。品質の良さから、市場関係者からも高値で取引されている。
 地域との結び付き 生産地は秋吉台の石灰岩が侵食されできた窪地で、粘土質土壌が深く堆積し、土が重く硬い。この特殊な地形と土壌でごぼうを栽培することにより、肉質がきめ細かく柔らかな食感を生み出す。出荷の前に稲わら等で表面を傷つけずに丁寧に泥を落とす「すなでる」手法は、昭和初期の頃から当地で伝統的に行われている手法である。

*https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i40.html より

 

 「美東ごぼう」は、山口県美東町の赤い粘土質の土壌で栽培されるごぼう(1)(2)です。長根のごぼうで先端まで肉付きが良く、やわらかい食感、高い香りという特徴があり、その品質のよさから市場関係者からの評価も高く、高値で取引されています。

 生産者は、長根のごぼうができるよう、赤い粘土質の土壌を機械で1m程度丁寧に耕して、土に弾力層を作ってからごぼうを栽培します。

 ごぼうの収穫後には、本来の香りが損なわれないよう、「すなでる」(3)といわれる伝統的な手法により、泥を落とします。

 「美東ごぼう」の生産地は、石灰岩が浸食されることでできた窪地で、暗赤褐色で重い粘土質の土壌を有しています。この特殊な地形と土壌により、ごぼうは土の圧力を受けてゆっくりと成長します。また土壌改良や深耕など、肥沃な土地を作る方法も確立されてきました。これらの恩恵により、肉質がきめ細かくやわらかな食感が特徴の「美東ごぼう」が栽培されています。

 美東町のごぼう栽培は古い歴史を有しており、江戸時代(4)には税として上納されていたと伝えられています。

 1986年に美東町ごぼう生産組合が設立され、栽培方法の統一、出荷規格が明確化されました。現在に至るまで30年以上生産活動を続けています。

(1)ごぼう:ごぼうは、10世紀以前に薬草として中国からもたらされましたが、日本人は平安時代の中頃からこれを野菜として食べるようになったと言われています。ごぼうは、豊富な食物繊維、ミネラル、ポリフェノールを含んでおり、便秘の緩和や動脈硬化の予防に資することが期待されています。
(2)ごぼう:ごぼうは地中に長くしっかりとした根をはることから、家を強固にするものと考えられています。そのため、ごぼうは正月のお節料理には欠かせない縁起物とされています。
(3)すなでる:水洗いをせず、ごぼうの皮を傷つけないように、稲わらや柔らかい布等で1本ずつ手作業によりこすることを指します。
(4)江戸時代:1603年~1867年。日本の時代区分の一つで、江戸(現在の東京)に幕府が置かれていた時代を指します。徳川家康を初代将軍とし以後徳川将軍家を中心とした藩政政治が行われました。

*https://gi-act.maff.go.jp/register/entry/40.html より


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