「及部きゅうり」
【生産地】北海道南端 松前町 上川地域
【形状】市場に出回る物は15㎝ほどで、きゅうりとしては小振り。サイズが小さいのは、及部きゅうりが小さな品種という訳ではなく、成長すると黄色くなるため早期に収穫されるためである。
【食味】肉質は緻密で、熟した果皮には網目があり、特に漬物に加工される。風味が強く、ほんのりした甘みがあり、シャキシャキとした食感が特徴。ピクルスに適している。
【来歴】樺太(サハリン)を経由して渡ってきたシベリア系のきゅうり。北海道から日本海側には、この系統の交雑種が残っているので同系統の品種であると考えられる。以前は、北海道南部の渡島半島で栽培されていたが、現在は松前町上川地域での栽培が多くなっている。「及部」は「上川」の旧地名。
【収穫時期】6月下旬~9月上旬
*https://tradveggie.or.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%87%8E%E8%8F%9C%EF%BC%8D%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93/#i-7 より
道南在来のきゅうり。
太く短く、ごろんとしていて、ずん胴な愛くるしい形。完熟すると、黄色くなり、メロンのようなネットが表面に張る。
食味 若採りでは、風情のある上品な苦味がある。
調理・加工アイコン 調理・加工適正 上品な苦味を活かしたピクルスがよいとされるが、昔は、完熟させて味噌汁に入れたりしていた。苦味を活かした調理法が最適です。
生産規模 若干量。
生産の見通し 現状維持だが、希少な種を今後も継承していきたい。
栽培のきっかけ 2000年頃、森町の田中淳先生から、道南にもシベリアきゅうり由来と思われる在来種があると聞き、自分も栽培してみたいと思っていた所、及部出身の方から種を頂き、露地栽培を始めた。
現在の取引先 庭先直売のみ。
外食・中食との取引の意向 及部きゅうりの味を活かしてくれる調理人と一緒に、わずかな量ではあっても取引したい。
*http://anan-zaidan.or.jp/hometown/hokkaido.html より
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