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< 郷土料理 > 宮城 おくずかけ

2024-01-26 08:38:40 | 郷土料理

 「おくずかけ」

 主な伝承地域 県南地域

 主な使用食材 里芋、人参、ごぼう、しいたけなどの野菜、油揚げ、豆腐、うーめん(白石温麺)、糸こんにゃく

 歴史・由来・関連行事
 県南地域を中心に、春と秋の彼岸やお盆の時期に食べる精進料理。法事で集まった人たちへのおもてなしの側面もある。仏前へのお供え、家庭料理として食べられている。
 数種類の野菜、豆腐や油揚げ、豆麩をしいたけのもどし汁で煮込み、そこに白石温麺を加えてくず粉でとろみをつけたもの。現代ではくず粉の代わりに片栗粉でとろみをつけることが多い。県南の白石市の名産品でもある白石温麺は、そうめんよりも少し太い麺で、加工時に油を使わないので、消化に良いとされている。具材となる野菜は、その時期に採れるものが主ではあるものの、家庭によっても変わる。いずれにせよ出汁の利いた優しい味わいで、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層に好まれる。
 県北地域に行くと、「おくずがけ」とよく似た「すっぽこ」「のっぺい汁」と呼ばれるものがある。つくり方はほとんど同じだが、日常的に食すか、特別な時に食すかの違いがあるといわれている。

 食習の機会や時季
 県南地域では、春と秋の彼岸やお盆の時期に食べる精進料理。県北の「すっぽこ」は、法事で裏方を務めた人へのねぎらいのためにふるまわれ、「のっぺい汁」は日常的に食される郷土料理である。
 仙南の白石市を中心に、観光客向けに通年食べられる飲食店もある。

 飲食方法
 一人前ずつ、汁椀や丼に盛り付けて食べる。本来は精進料理なので肉や魚は使用しないが、家庭によっては鶏肉や豚肉を入れることも。また、白石温麺の代わりにうどんを使用する家庭もある。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 おくずかけだけの伝承ではないが、宮城県大河原地方振興事務所が、「みやぎの食を伝える会」などの協力を得てさまざまな場所で「おくずかけ」の料理教室を開いたり、おふるまいをおこなっている。石巻市の道の駅「上品の郷」では「ずるびきあんかけ汁」が提供されている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/okuzu_kake_miyagi.html より


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