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<パリ五輪2024> メダリスト 日下 尚

2024-08-21 07:29:51 | パリ五輪2024

 「日下 尚」 金-レスリング・男子 グレコローマンスタイル77キロ級

*https://www.sankei.com/paris2024/medalist/?qrkydog_paris2024_page=PROFILE-1939692-------------------- より

 日下 尚(くさか なお、2000年11月28日 - )は、日本のレスリンググレコローマンの選手。香川県高松市出身。階級は77kg級。生まれた年に開催されたシドニーオリンピックの女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子にあやかって尚と名付けられた。相撲の経験をレスリングに活かしていることから「相撲レスラー」との異名を取る。

 

 うどんでパワーつけ“金メダル”を取る!パリ五輪レスリング代表・日下尚選手(高松市出身)壮行式【香川】 2024.06.03

 レスリングの日本代表、高松市出身の日下尚選手が、6月1日に行われた壮行式でメダル獲得への決意を力強く語りました。

 (パリ五輪レスリング日本代表 日下尚選手)
 「絶対に金メダルを取る。そして香川の人たちに少しでも勇気やパワーを与えられるような存在になりたい」

 1日に神戸市で行われた壮行式で舞台に上がった日下選手。約350人の前でパリでの活躍を決意しました。

 (パリ五輪レスリング日本代表 日下尚選手)

 「自分の小さい頃からの夢である五輪が2か月に迫っていて、やる気に満ち溢れている。人生をかけてパリの舞台に立つので応援よろしくお願いします」

 日下選手は高松市出身の23歳。3歳でレスリングを始め、高松北高校から日本体育大学に進学し、現在は三恵海運に所属しています。

 2023年9月の世界選手権で、グレコローマンスタイル77キロ級で銅メダルを獲得し、パリオリンピックの代表に内定。4月のアジア選手権では2022年と23年の世界王者を破り見事、優勝を飾りました。

 本番まで残り約2か月。コンディションも良い状態だといいます。

 (パリ五輪レスリング日本代表 日下尚選手)
 「明日試合でも戦えるような状態なので早く(本番が)来てほしいという感じ」
 「香川県で小さい頃からやってきたレスリングを世界に打って戦えることが大きな自信。世界・パリの舞台でぶつけていきたい」

 そんな日下選手がパリに持っていきたいものが…

 (パリ五輪レスリング日本代表 日下尚選手)
 「香川県の製粉所からうどんを送ってもらえるようになった。乾麺のうどんを持っていって試合前に食べて、すすってパワーにしたい」

 地元の応援を力に変えて金メダルを目指す日下選手。今後はハンガリーで開かれる国際大会に出場した後、国内で調整し、パリへ向かう予定です。

*https://www.ohk.co.jp/data/26-20240603-00000017/pages/ より

 

 “最高に楽しい6分間” つかんだ金メダル 日下尚【解説】 2024年8月8日 15時39分  NHK WEB

 「前に出る」

 パリオリンピック、レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級で金メダルを獲得した日下尚選手。オリンピックに向けて強化してきたレスリングは、そのひと言に集約されます。 (スポーツニュース部 記者 持井俊哉)

 際立つ“前に出る力”
 大会前、日本代表の笹本睦コーチに日下選手について聞くと、返ってきたのは「不器用」ということば。ただ「海外の選手が嫌がるほど圧力をかけられる」とすぐに続け、前に出る力が際立っていることも明らかにしました。

 その特長を生かすために「差し押し」と呼ばれる技術を磨いて「前に出るレスリング」を強化するよう指導してきたといいます。

 <子ども時代> 相撲で磨く
 「差し押し」とは相撲のように片腕を相手の懐に差して押す技術です。

 レスリングとともに子どものころから習っていた相撲の経験が生きて得意になった技術で、相手を場外に押し出すなど、日下選手はさまざまな大会でこの技を使ってポイントを奪ってきました。「しこ」「すり足」などで鍛えた下半身の強さも相まって、日下選手の差し押しは徐々に力強さを増していきました。

 <高校生時代> 監督の指導が転機に
 日下選手は中学生まではなかなか目立った成績を残すことができませんでした。しかし高校時代に転機が訪れます。竹下敬監督の『才能は努力で超えられる』という指導のもと「ほかの人たちよりも練習しないと強くなれない」と、これまで以上に練習に打ち込みました。

 <大学時代>強豪 日体大でさらに向上
 さらに強豪の日本体育大学に進むと、オリンピック2大会に出場した松本慎吾監督に直接スパーリングの相手をしてもらうなどして「差し押し」の威力をさらに向上させていきました。すると大学1年生で全日本選抜選手権で優勝、去年の世界選手権で銅メダル、さらにことしのアジア選手権などの国際大会を制し、世界ランキング1位にまで上り詰めました。

 パリの舞台でも“前に出る”
 「金メダルを獲得して人生を変える」

 そう臨んだ初めてのオリンピック。「差し押し」を軸にした「前に出るレスリング」は、パリの舞台でもいかんなく発揮されました。

 準決勝
 初戦と準々決勝までの2試合を「差し押し」を軸に攻めていずれもテクニカルスペリオリティで勝ち進むと、準決勝でも去年の世界選手権の銅メダリストを破って決勝に進みました。

 「自分と過去の練習を信じて…」
 決勝では前半「自分のプランどおりの展開ではなかった」と、腕を取って「差し押し」を防いでくる相手に2ポイントをリードされました。

 決勝
 しかし「自分と過去の練習を信じて前に出続けた」と後半開始直後に前への圧力を強めチャンスを作ると、相手を投げてポイントを奪い逆転。その後も前に前に攻め続けてポイントを追加し、頂点に立つと喜びを爆発させました。

 試合後には満面の笑みで決勝を振り返りました。

 「オリンピックに憧れてレスリングを続けてきたので、憧れの場所で優勝できたことがまだ現実か分からない。小さいころからきつい思いを乗り越えてやってきたので、優勝できてよかった」

 「最高に楽しい6分間」
 日下選手が生まれたのはシドニーオリンピックが行われた2000年。名前の「尚」は、このオリンピックの女子マラソンで金メダルを獲得した、高橋尚子さんにちなんで名付けられました。

 「名前の由来を追いたい」と話していた日下選手。

 「夢を見ているようです。最高に楽しい6分間でした」

 高橋尚子さんがシドニーオリンピックのマラソンで金メダルを獲得したあとに語った「レースは42キロと思えないほど、短く感じて楽しいものでした」というフレーズもまねて、喜びの大きさをうかがわせました。

 愚直に努力を重ねて
 日本勢がオリンピックのグレコローマンスタイルで獲得した金メダルのうち、77キロ級はこれまでで最も重い階級となります。

 みずからを「凡人」と呼び続けた23歳が愚直に努力を重ね、そして不器用でも前に出続けて快挙を成し遂げました。

*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240808/k10014541881000.html より


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