うまいッ!「さわやかな甘さが魅力!びわ~長崎市~」 2013年04月14日
番組内容
日本有数のびわの産地、長崎県。露地物にならんでハウス栽培も盛んで、3月中旬から出荷が始まる。やわらかな果肉は、果汁たっぷり! さわやかな甘みが口いっぱいに広がる。びわは、温度管理が難しく、昼夜の気温差が大きいこの時季、農家は、喚気や暖房など温度調節に大忙し。贈答品に好まれるため、見た目も重要で、実の表面にある細かな「うぶ毛」を傷めないよう収穫される。びわの種や葉を使った注目の特産品も紹介する。
*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201304140615001302100 より
詳細不明につき、勝手に調べてみました。
海からの風に包まれ、降りそそぐ太陽の恵みをその果実にたっぷりと詰め込んだ「長崎びわ」。
初夏の訪れとともに、甘くてジューシーな味わいを皆さんにお届けします。
長崎県を代表する特産品。それが「長崎びわ」なんです。
長崎びわ ことはじめ
江戸時代、唯一海外に開かれていた街・長崎。
長崎の街には世界各地から様々なものが持ち込まれました。
ある時、代官屋敷で働いていた三浦シオという女性が、唐(現在の中国)から持ち込まれたびわの種をもらいました。彼女は茂木の自宅の庭にそっと種を蒔き、大切に育てました。
そのびわこそがのちの「茂木びわ」となっていくのです。
長崎びわの現在
長崎県は日本一のびわ産地!
江戸時代からびわ栽培の歴史がある長崎県は、日本の最先端に位置し、海に囲まれ、温暖な気候に恵まれたびわにとって絶好の環境があるため、日本で最大のびわ産地となっています。
生産量は全国で2,900tのうち、918t(平成27年)と、全国の30%以上を占めるなど、生産量はずーっと日本一なんです!
手間暇かけて愛情たっぷり!
長崎びわは露地栽培が主ですが、寒害から果樹を守るため近年ではハウス栽培も積極的に行われるようになりました。
びわは果物の中でも珍しく冬の11月~2月にかけて花が咲きます。その後、傷つきやすいデリケートなびわの果皮を守るため、ハウスびわでは12月~1月、露地びわが2月~3月に、果実ひとつひとつ丁寧に袋がけを行います。
こうして大切に育てられたびわの収穫時期は、ハウス栽培では2月~4月に、露地では5月~6月に収穫を迎えます。
海からの風に包まれ、降りそそぐ太陽の恵みをその果実にたっぷりと詰め込んだ「長崎びわ」。初夏の訪れとともに、甘くてジューシーな味わいを皆さんにお届けします。長崎県を代表する特産品。それが「長崎びわ」なんです。
*http://www.nagasaki-biwa.com/ より
原産地 原産地は中国の南西部といわれています。
日本、長崎県への伝来
日本のびわに関する最古の記録は天平宝字6年(762年)の正倉院文書です。また、大阪府止々呂美村(現箕面市)の『止々呂美村誌』(昭和6年)には、南北朝時代には栽培されていたという記述があり、これが栽培に関する最古の記録です。江戸時代になると千葉県、和歌山県、兵庫県、愛媛県、九州各県などで栽培の記録が残っています。
産業としてのびわ栽培が始まったのは、江戸時代末期に長崎で誕生した「茂木」が普及し始めた明治以降です。「茂木」は、天保・弘化の頃(1830~1847年)、長崎で女中奉公していた長崎市北浦町出身の三浦シオ(戸籍上の本名は「ワシ」)が、中国人通訳から唐びわを譲り受け、その種子を生家に播いて誕生したものです。
主要産地の推移
明治9年の「各区農産表」によると、びわは、このころにはすでに西彼杵郡、北松浦郡など県下の広い地域で小規模ながら生産されていました。明治30年頃、茂木村(現:長崎市茂木町)の梅木寅次郎が15aを開いて「茂木」を植え付けました。これが産業としてのびわ栽培の始まりとされ、また、この頃から「茂木びわ」と呼ばれるようになったようです。その後、茂木を中心とする橘湾沿岸に、「茂木」の産地化が進んでいきました。
橘湾沿岸に順調に普及、拡大していたびわ栽培に大きなチャンスが訪れたのは大正3年のことでした。この年、東京大正博覧会に長崎の「茂木びわ」が12点出品され、全点入賞したことをきっかけに、その名が全国に広く知られるようになったのです。
機能性
びわ果肉の橙色はカロテノイドによるもので、カロテノイド含量は果樹類の中で最も高いグループに属します。中でも、がん予防効果や糖尿病、動脈硬化などのリスクを下げるといわれているβ-クリプトキサンチンは、ウンシュウミカン並みに多く含まれています。また、整腸作用や血糖上昇抑制作用があるといわれる食物繊維も比較的多く含んでいます。
品種と主要品種構成
びわは品種の変遷はほとんどなく、江戸時代末期に誕生した「茂木」が現在でも主力品種です。「茂木」は明治30年頃から普及し始め、その優秀性から在来種はやがてほとんど消えてなくなり、長崎県のびわと言えば「茂木」という状況になりました。
昭和51年に長崎県果樹試験場で育成された「長崎早生」は、早生種で寒害を受けやすいため露地栽培では適地が限られましたが、施設栽培用として昭和57年頃から植栽され、現在では施設栽培における主力品種となっており、全国的にも「茂木」に次いで栽培面積第2位を誇っています。昭和57年に同試験場で育成された「白茂木」は一旦普及しましたが、その後減少しました。また、長崎県には千葉県の「田中」のような大果品種がなかったことから、既存品種の中から大果系の「福原早生」を平成2年に選抜し、施設用品種として導入しました。現在、『長崎甘果』の名称で販売されています。長崎県果樹試験場(現:農林技術開発センター果樹研究部門)で、「涼風」、「陽玉」、「麗月」、「涼峰」および「なつたより」を育成しました。その中でも平成21年に品種登録された「なつたより」については市場の評価も高く、「茂木」に替わる新しい長崎びわとして普及が始まっており、県内第3位の品種となりました。
長崎県の品種
①長崎早生(茂木×本田早生)
熟期は育成地の長崎県大村市で5月下旬頃、果形は長卵形~長楕円形、果皮色は橙黄色で、果実重は40~50gとなり、「茂木」より若干大きいです。糖度は12%程度で「茂木」より若干高く、他の品種にはない香味があります。果肉は柔軟、肉質は緻密で食味は良好です。「茂木」に次いで全国第2位の品種です。
②涼峰(楠×茂木)
熟期は育成地の長崎県大村市で5月中下旬、果形は短卵形で果皮および果肉は橙黄色です。果実重は55g程度であり「長崎早生」や「茂木」と比べ明らかに大果です。糖度および酸含量は「長崎早生」や「茂木」と同程度で、果肉は軟らかく多汁で食味は優れています。
③麗月(森尾早生×広東)
育成地の長崎県大村市において早生一般型ハウス栽培体系で栽培した場合の熟期は4月下旬で、果形は円形から扁円形、果皮色は黄白色の白びわです。果実重は50g前後で、「長崎早生」や「茂木」よりも大きいです。果皮は比較的厚いが、剥皮性は良好です。果肉は黄白色を呈し、緻密で軟らかく、糖度は平均14%前後と高いので食味が非常に優れています。
④なつたより(長崎早生×福原早生)
熟期は育成地の長崎県大村市で5月下旬、果形は短卵形で果皮および果肉は橙黄色です。果実重は60g以上で「茂木」よりも大果です。果肉は比較的軟らかく、「茂木」に比べて酸含量は同程度ですが糖度が高く、食味は良好です。果皮は橙黄色ですが「茂木」よりも橙色がやや薄いので、収穫適期を逃さないように注意しています。
⑤涼風(楠×茂木)
熟期は育成地の長崎県大村市で5月下旬~6月上旬、果形は短卵形~短楕円形、果皮色は橙黄色で、果実重は55gとなり、「茂木」よりも大きいです。糖度は「茂木」よりも高く、酸含量も「茂木」よりやや高めです。果肉硬度は中程度、果汁の量は多く、食味は「茂木」と同等以上です。
⑥茂木
前述参照
⑦陽玉(茂木×森本)
熟期は育成地の長崎県大村市で6月上旬、果形は短卵形、果皮色は橙黄色で、果実重は60g前後となり、「茂木」よりも大きいです。糖度は「茂木」と同程度かやや劣りますが、糖酸のバランスが良く、食味は「茂木」と同程度かやや優れています。
⑧白茂木(茂木実生)
熟期は育成地の長崎県大村市で6月中旬から下旬で、果形は卵形、果皮色は黄白色で、果実重は約50gとなり、「茂木」より若干大きいです。糖度は13%程度で「茂木」より1~2%高く、果肉は緻密で軟らかく、食味は良好です。
*https://www.nagasaki-kenkyu.or.jp/tisantishou/H25/web/sozai/biwa.html より
「びわやびわの種や葉を使った特産品」
「びわ種茶」「びわゼリー」「びわジャム」「びわワイン」「びわエキスの薬」などたくさんあるようです。
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