「笊石かぶ-ざるいしかぶ」
【生産地】青森県筒井地区、南津軽郡田舎館村の豊蒔地区
【形状】かぶ。果皮は淡い紅色で、果実はピンク色の洋種系の赤かぶ。
【食味】酢漬け、塩漬け、糠漬けなどの漬物に利用されている。
【来歴】平家の落人があ青森県久栗坂(くぐりざか)地域にもち込んだことから栽培が広がったといわれている。在来種の「筒井かぶ」は青森県筒井地区で栽培されてきた。漬けると紅くなる赤カブ系の「豊蒔(とよまき)紅かぶ」は南津軽郡田舎館村の豊蒔地区で栽培されてきたが、最近は栽培量が減少している。現在は生産者も高齢化し、自家用分または身内に配る程度しか栽培していない。
【収穫時期】播種8月 収穫11月 自家用分程度の生産しかない
*https://tradveggie.or.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%87%8E%E8%8F%9C%EF%BC%8D%E9%9D%92%E6%A3%AE/#i-11 より
「笊石かぶ」収穫、伝統野菜復活へ一歩 2020年10月25日(日)
青森市で戦前から栽培されている伝統野菜「笊石(ざるいし)かぶ」の収穫作業が25日、同市久栗坂の畑で行われた。笊石かぶは生産者の高齢化などで消滅の危機にひんしており、市が本年度から栽培支援に本腰を入れたばかり。生産者と市職員が力を合わせ、鮮やかに色づいた小ぶりのカブを収穫した。
笊石かぶは、独特の酸味と食感があり、主に漬物用として栽培されてきたが、市販品種より形がそろいにくく、手間もかかるため、近年は栽培農家が激減。市が今春時点で把握する生産者は1人となっていた。
市は本年度、栽培支援の経費を予算化し、土壌管理や水やりなど生産に関するデータ収集、生産者向けの講習会に取り組んだ結果、6人が生産することになり、8月に種まきを実施。来年度はさらに1人増え、7人になる見込みという。
25日の収穫作業は、地元農家の熊谷チヤさん(86)の畑で行われ、自身も笊石かぶを栽培する久栗坂町会役員の柴田修治さん(76)、市あおもり産品支援課の職員らが参加。直径8~10センチほどに実ったカブ約130本を一つ一つ丁寧に掘り起こし、水洗いした上で天日干しにした。
熊谷さんは「数十年ぶりに栽培したが、無事に収穫できて良かった。食べてみるのが楽しみ」と笑顔。柴田さんは「種をまくタイミングや生育の面で難しいところもあるが、今後も地元で生産する農家を増やしていければ」と力を込めた。
収穫したカブは漬物などに加工し、11月21日ごろに久栗坂集会所で試食会を開く予定。
*https://www.navitabi.jp/article/3523 より
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