2022年12月2日 15:10 南河内郡河南町大字東山299 府立近つ飛鳥博物館
エントランス前のきれいに色付いたもみじ。
近つ飛鳥博物館の企画展を見た帰りにちょっと近つ飛鳥風土記の丘の一須賀古墳群に立ち寄ってみました。
散策したコースは地図の通りです。
坂道きついけどJ支群を下から順番に見ていきました。
1500年近く経過しているので、天井石が崩れているものや無くなっているものもあります。
時期的には後期古墳で横穴式石室です。
材質は花崗岩。この山で採取した石のようです。地産地消ですね。
玄室は大小の石を組み合わせ、緻密に積み上げられています。
天井石のない古墳も多く見られました。
途中K支群から見たあべのハルカス。
夕刻に明石大橋もシルエットで見ることができました。
一須賀古墳群は河南町の一須賀、東山地区と太子町葉室にわたる丘陵を全部含めると23支群・総数262基にもなるそうです。
ここ近つ飛鳥風土記の丘にあるのは約100基。そして遊歩道が整備されて私たちが見ることができるのは40基ほどになります。
L支群付近に花崗岩の岩盤の露頭がありました。
こういう石を集めて築造したものと思われます。
それにしても石棺がありません。
一須賀古墳群は高安古墳群、平尾山古墳とともに、大阪府における三大群集墳と呼ばれています。
土壙墓や木棺直葬もあるかとは思いますが、今見てきた限りでは石棺がないのが不思議です。
B支群では墳丘の残っている円墳もありました。
その石室。1500年経過してもビクともしていません。
すぐ近くのもう一つの円墳。
阪南ネオポリス(河南町大宝)の宅地開発により30基の古墳が消滅しました。古墳群の重要性を認識した大阪府は、古墳の最も密集している区域29ヘクタールを開発会社より買収して保存を図り「近つ飛鳥風土記の丘」として公園化を図りました。
ふたこぶに見える円墳。双円墳ではありません。
最後にB-9号墳では片袖式玄室(横穴式石室)とレプリカの家形石棺を見ることが出来ます。
天井石は見当たりません。狭山池の修復の時に重源さんが持って行ったのかな?
関連記事:富田林の古墳~美具久留御魂神社 神奈備山(裏山)古墳群 2022年5月23日
撮影:2022年12月2日
2022年12月11日(HN:アブラコウモリH )
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