〈リバイバル・アーカイブス〉2023.4.24~5.8
原本:2022年6月2日
今年の出現状況。5月27日に過去最高の570匹を記録しました。
ホタルの生息環境がさらに整ってきたと思われます。
2022年5月29日 22:06 富田林市某所の竹林
飛び立つ瞬間を捕らえました。
5月28日 22:17 ふつうは遅い時間は気温が下がり、ホタルの活性が低下するのですが、きょうはあまり気温が下がらず、活性が高いのですぐに飛んで逃げてしまいます。
5月27日 21:29 気温が低い時と遅い時間は活性が落ちて写真が撮りやすいです。また見学者に配慮して、遅い時間に撮るようにしています。
5月28日 22:03 体に不釣り合いな大きな目。光にはとても敏感で、LEDの光を当てた瞬間に光らなくなります。記録に残すため、管理されている「富田林の自然を守る会」の方に許可を得て、光を当てて撮らせていただいております。
5月27日 21:06 残念ながらクモに捕らえられました。自然界はきびしいですね。
5月29日 23:05 ホタルのよく飛んでいる見頃は20:30~21:30です。周りが明るいうちは光りません。写真を撮るのは活性が落ちる遅い時間がいいようです。
動いているのを撮るとぶれてしまうので、とまっている姿しか撮れませんでした。
5月25日 22:00 なんとか撮れた飛んで光っているホタル。
実際の感じはこの3倍は光っているようです。400匹以上の時は360度クリスマス電飾か光の回廊のように見えます。
5月29日 23:05 周りは孟宗竹と真竹の竹藪です。上の竹藪は中位河岸段丘面で標高56m、下の竹藪(氾濫原)は標高46m、近くの石川の標高は44m。比高約10mです。上段のほうが多く出現します。
5月27日 21:11 お尻の2節光るのがオスと言われていますが、なぜかオスしか撮影できていません。
5月28日 21:54 ヘイケボタルやゲンジボタルはメスも撮影できますが、ヒメボタルは不思議です。メスは写真のような後翅(はね)が退化して飛べないそうです。
5月27日 22:36 したがって、葉っぱの上や竹の手すりに止まっているのはすべてオス。メスがどこにいるのかまったく謎です。おそらく10cm位積み重なっている竹の落葉の中にいるのではと捜しているのですが、今だ見つかっていません。ヒメボタルの謎です。
5月27日 21:30 ひげ状の口。成虫は口が退化していて捕食することが出来ず、水しか飲まないそうです。朝露などでしのいでいるようです。
幼虫は肉食で、陸生の貝(キセルガイなど)をモリモリ食べて、成虫時のエネルギーも蓄えるそうです。ヒメボタルの幼虫は川にはいません。陸生のホタルです。
5月27日 22:30 ニョキニョキ出てくる真竹のタケノコ。
現在、「富田林の自然を守る会」のメンバーが管理をされています。ホタルの環境を守るため、新しい竹を育て、古い3年以上の竹を伐採し、その竹をチッパーでおがくず状にして戻します。
地面は10cm位は竹の落葉とおがくずで、その下は腐葉土となっていて、また適度に光が入る環境を維持しているので、多くの生物が生息しています。この環境で陸生の貝もたくさんいるようです。
5月27日 22:30 1~2週間の短い成虫期を終えて、子孫を残し得たのでしょうか?自然に還ります。
5月25日 21:45 たくさん見かけるヤモリ。
5月26日 19:42 クヌギの蜜にはクワガタ。
5月29日 22:28 葉っぱに止まっていたハエ。
5月29日 22:29 ホタルも狙うクモ。弱肉強食の世界。
5月29日 22:29 竹薮の掃除屋 ゴキブリ。あちこちにやたらたくさんいます。
5月27日 22:55 でっかいカタツムリ。
5月29日 22:47 カのダンス。2本の脚で踊ります。
生物の多様性が竹林を守ります。
5月29日 22:28 最近あちこちで見かける外来種のツユクサ。
5月27日 21:28 ヒメボタルの前翅(はね)に細かい毛があるのに気が付きました。
化石の存在などから、ホタル科の昆虫は、約1億年前ころの白亜紀に地球上に現れ、そのときにはすでに発光する能力を持っていたと考えられています。実はホタルはヒトの出現よりはるか昔に出現し、高度に進化した昆虫なのです。
ヒメボタルは大阪府では準絶滅危惧種に指定されています。今後も環境を保全し、守っていくことが重要であると思います。
「住むとこ、守ってや。」
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*ゲンジボタル、ヘイケボタルはこれからです。ピークは6月中旬。
撮影日:2022年5月25日、26日、27日、28日、29日
2022年6月2日 ( HN:アブラコウモリH )
6月2日は段丘上下で170匹で段丘下は数匹が固まってパラパラと光る状況でした。入口の開放は3日で終わろうと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。