2019年9月27日 15:18 河南町白木
大和葛城山、金剛山をのぞむ河南台地。
お彼岸のころ、千早川上流の井堰より水を得て、ことしも立派に育った稲穂の周りに彼岸花が咲き出します。
金剛山を背景に、河南台地の平らな河岸段丘面は見渡す限りの田んぼで、毎年この時期に出現する突如の赤に目を見張ります。
古来奈良時代から大規模な条里地割が敷かれ、109m毎に正方形に、しかも南北、東西に道筋を正した正方位条里は今も健在です。
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天まで届けと咲き出した彼岸花
お家(うち)や田んぼの周りに植えられた柿とあぜ道の彼岸花
おとなりの富田林市別井(べっつい)の田んぼ。むこうに崖(河岸段丘崖)の竹藪が迫ります。
幾重にも重なる山並みと彼岸花
いちばん奥は和泉山脈、一番手前は別井の寅ケ池のみどり。
井路や田んぼのまわりには、おごろ(モグラ)除けとして古来意図的に彼岸花が植えられたようです。
一週間ほどの 短い期間ですが、南河内地方では頭を垂れた実り豊かな稲穂の緑に、アシンメトリックな赤い彼岸花が印象的ですね。
南別井の村の三連灯籠と彼岸花
京街道にそれぞれの思いの三連灯籠
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寅が池の井路が村中を通り、井路に沿って南北に京街道が通ります。道を北へ行くとを石川の東部を北進しやがて京都に通じ、南に行くと楠公さんのふるさとを通り、水越峠を越えて大和に通じます。
*京街道は大阪 京橋から淀を経て京都に至る街道が有名です。この街道とは別の街道です。
写真撮影:2019年9月27日
2019年10月4日 アブラコウモリH