ホーチミン市へ行って、「ベトナムは、希望が一杯。現在は、セコンドで走っているが、サード、トップへとつなげるだけの速度を感じさせる域に達している」と思いました。しかし、カンボジアでは、「希望があるのか?ローで走ってはいるが、ガス欠しそうだし、エンジンが焼けるのでは…」と、心配になりました。
カンボジアの産業は、典型的な第一次産業(農業、漁業、林業)。そして、アンコール遺跡群に代表される観光産業。僅かではあるが、縫製産業も成長してきている。話題になったジーユー(ユニクロの子会社)の990円のジーンズは、カンボジア製です。
何が良くないか・・・主産業である農業の労働生産性が低いのです。そのため、農産物は国内需要をも満たしきれない。これでは、外貨を稼ぐことが出来ない。
いきおい、アンコール遺跡群に依存することになる。外国人観光客には、ビザを取得させ、一人20USドル徴収する。空港利用税として、一人25USドルを徴収する。アンコール遺跡群観光パスポートは、1日券が20USドル。観光客が一人来れば、最低65USドルの売り上げ。これは大きいです。アンコール遺跡群のお膝元のシェムリアップが、近い将来カンボジア第一の都市になるという話は、夢物語ではないでしょう。
ソフトバンクの孫社長似のガイドさんが、「この国は、観光で大きくなるんだ」と目を輝かせていました。目を輝かせるのは勝手です。暴力団でも、チンピラでも澄んだ瞳を輝かせております。服役しておられる皆さんも、規則正しい生活のためか、澄んだ美しい瞳をしていますよ。目の輝きやら、澄んだ瞳とやらで、人を判断してはいけません。私など、充血して濁った目で、輝きなどありません。しかし、献身と倫理に裏打ちされた立派な人間です。法に触れることはしていません。
この「観光」ですが、副食にはなっても主食にはならないと思います。福島県のある市で、観光に大幅な予算増が提案されました。市長は観光に反対で、「観光客なんて、小便して帰るだけだ」と、言い放ちました。この市長さん、見識が高いです。「観光で、地方公共団体が潤う」これは、ないでしょう。カンボジアも同じです。アンコール遺跡群に頼っているだけでは、希望がない。100年経っても、子供が学校へも行かず「物売り」をしているのではないか。
では、どうすればカンボジアに、希望の明かりが灯るのか。まず、カンボジアが独自で出来ることは、「ない」ので、日本をはじめ世界中で支援しなければなりません。その前提の上で、どうするか?
1 農業 自給自足出来るまでに生産性を向上させる。換金作物はそのあとの話。
2 鉱業 眠っている、マンガンとリンを掘る。
3 教育 識者の中には、「どうして、三番目に書いた!教育が第一だろう」と、おっしゃる方がおられると思う。それは、理想。腹が減っては、勉強も出来ません。
カンボジアの教育には、悲惨な歴史があります。20世紀の中ごろ、ようやく学校教育の形ができた。しかし、フランスに支配されていたため、学校ではフランス語でフランスの歴史や社会などが教えられた。植民地はどこでもそうだったように、カンボジアにいながら、カンボジアのことはが分からなかった。独立後、冷戦のあおりを食らっていいように振り回された。そして、ポル・ポト。3年間で、カンボジア人口の30%が殺害された。学校は破壊され、教師は殺された。ようやく形を整えようとしていた教育そのものが破壊されたわけです。
そして、現状は、一日二交代制の授業形態(校舎、教員数の関係)。1日4時間程度の授業です。教員も、中学校を卒業して、小学生を教える。報酬では食っていけないので副業を持つ。副業といえば聞こえがいいが、「(観光客への)物売り」しかない。
就学率は、小学校で約70%。中学校35%~40%。高校20%(高校自体、都市部にしかない)。文字の読み書きができるカンボジア人は約40%。その数字のほとんどが都市部であって、地方の識字率は非常に低い…。
親の収入と子の学力の相関は、今や当たり前となっている。となると、国の収入と国民の学力も相関が。カンボジアに希望は…。
カンボジアの産業は、典型的な第一次産業(農業、漁業、林業)。そして、アンコール遺跡群に代表される観光産業。僅かではあるが、縫製産業も成長してきている。話題になったジーユー(ユニクロの子会社)の990円のジーンズは、カンボジア製です。
何が良くないか・・・主産業である農業の労働生産性が低いのです。そのため、農産物は国内需要をも満たしきれない。これでは、外貨を稼ぐことが出来ない。
いきおい、アンコール遺跡群に依存することになる。外国人観光客には、ビザを取得させ、一人20USドル徴収する。空港利用税として、一人25USドルを徴収する。アンコール遺跡群観光パスポートは、1日券が20USドル。観光客が一人来れば、最低65USドルの売り上げ。これは大きいです。アンコール遺跡群のお膝元のシェムリアップが、近い将来カンボジア第一の都市になるという話は、夢物語ではないでしょう。
ソフトバンクの孫社長似のガイドさんが、「この国は、観光で大きくなるんだ」と目を輝かせていました。目を輝かせるのは勝手です。暴力団でも、チンピラでも澄んだ瞳を輝かせております。服役しておられる皆さんも、規則正しい生活のためか、澄んだ美しい瞳をしていますよ。目の輝きやら、澄んだ瞳とやらで、人を判断してはいけません。私など、充血して濁った目で、輝きなどありません。しかし、献身と倫理に裏打ちされた立派な人間です。法に触れることはしていません。
この「観光」ですが、副食にはなっても主食にはならないと思います。福島県のある市で、観光に大幅な予算増が提案されました。市長は観光に反対で、「観光客なんて、小便して帰るだけだ」と、言い放ちました。この市長さん、見識が高いです。「観光で、地方公共団体が潤う」これは、ないでしょう。カンボジアも同じです。アンコール遺跡群に頼っているだけでは、希望がない。100年経っても、子供が学校へも行かず「物売り」をしているのではないか。
では、どうすればカンボジアに、希望の明かりが灯るのか。まず、カンボジアが独自で出来ることは、「ない」ので、日本をはじめ世界中で支援しなければなりません。その前提の上で、どうするか?
1 農業 自給自足出来るまでに生産性を向上させる。換金作物はそのあとの話。
2 鉱業 眠っている、マンガンとリンを掘る。
3 教育 識者の中には、「どうして、三番目に書いた!教育が第一だろう」と、おっしゃる方がおられると思う。それは、理想。腹が減っては、勉強も出来ません。
カンボジアの教育には、悲惨な歴史があります。20世紀の中ごろ、ようやく学校教育の形ができた。しかし、フランスに支配されていたため、学校ではフランス語でフランスの歴史や社会などが教えられた。植民地はどこでもそうだったように、カンボジアにいながら、カンボジアのことはが分からなかった。独立後、冷戦のあおりを食らっていいように振り回された。そして、ポル・ポト。3年間で、カンボジア人口の30%が殺害された。学校は破壊され、教師は殺された。ようやく形を整えようとしていた教育そのものが破壊されたわけです。
そして、現状は、一日二交代制の授業形態(校舎、教員数の関係)。1日4時間程度の授業です。教員も、中学校を卒業して、小学生を教える。報酬では食っていけないので副業を持つ。副業といえば聞こえがいいが、「(観光客への)物売り」しかない。
就学率は、小学校で約70%。中学校35%~40%。高校20%(高校自体、都市部にしかない)。文字の読み書きができるカンボジア人は約40%。その数字のほとんどが都市部であって、地方の識字率は非常に低い…。
親の収入と子の学力の相関は、今や当たり前となっている。となると、国の収入と国民の学力も相関が。カンボジアに希望は…。