アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

見知らぬ人にも挨拶する ~阿蘇中学校の生徒さん~

2010年03月13日 | Weblog
 旅をして楽しいこと…その土地の自然や文化に触れるのはもちろん楽しいが、何といっても土地の人との出会いがいい。
 豊肥本線の阿蘇駅近くに宿をとった。宿の1階テラスには、等身大の白馬(プラスティック製か?)が飾ってあった。そして、宿の前には、なぜか鹿が3頭飼われていた。どういう意味か?客を馬鹿にしているのか?

 散歩がてら、鹿をひやかした。鹿たちは、エサ(100円で売っている)をくれると思って、「キィーキィー」と鳴いた。生きていく厳しさを教えるために、エサは与えなかった。ガッカリした鹿達は、「ソレアリカヨー!」と鳴いたが無視した。散歩の続きで、阿蘇駅へ歩き出した。下校中の中学生とすれ違った。

 な、な、なんと!すれ違う中学生が、「こんにちは!」と大きめの声で挨拶してくれた。私の風貌は…いかにも旅行者。怪しくは見えないと思うが、好んで話しかけようという気にはならないようなバリアーを張っている。そんなバリアーなどものともせずに、「こんにちはー!」。こちらももちろん元気に応えました。「こんにちはー!」…実に気分がいいものです。見知らぬ土地で、中学生に挨拶をしていただけた!阿蘇中学校の生徒だという。
 いいぞ!阿蘇中学校。「知っている人でも知らない人でも、挨拶しよう」という教育がなされ、生徒がそれを実践している。
 「挨拶ができる子を育てられれば、教育は成功だ」という言葉があります。阿蘇中学校は文武両道に秀でた中学校であると思います。
 え?その、「挨拶ができる子…成功だ」の言葉は、誰の言葉かって?私の言葉です。

 「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の逆で、「阿蘇中学校に好感を持ったので、阿蘇全体が好き」になりました。
 阿蘇駅前に、「挨拶は自分から気持ちよく」と書かれた白い杭がありました。なるほど、市全体で挨拶運動を展開しているのだなと感じました。
 「道の駅 阿蘇」は、道の駅でもあり、JR豊肥線の駅でもありました(厳密には、駅舎とは棟違いで徒歩30秒)。道の駅の人たちも、全員が、「いい人」に見えました。イチゴを1パック衝動買いしました。どんな衝動が走ったかって?1パック100円。「安いぞ!買わなきゃ損だ!」という衝動で…挨拶とは直接関係なかったですねえ。いくらデフレでも、100円の新鮮なイチゴは、道の駅阿蘇にしかないのではないか。

 宿に戻ると、こちらが笑顔のせいもあってか、従業員がみなさん笑顔。中学生の挨拶の波及効果は大きいです。あと、特徴としましては、中国人従業員が多い。カルデラの中の阿蘇市と中国人の関係がイマイチ分からんが…九州は中国に近いということか?泳いでくるわけではないのでそれはないですね。彼女(彼)らもいい笑顔、いい挨拶でした。